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公開日:2026.02.19

三和交通
タクシー廃材で巨大ロボ
本社に展示で地域活性へ

  • 「新・ロボットのタクシー」と広報の小澤さん

    「新・ロボットのタクシー」と広報の小澤さん

  • 山崎乗務社員(左)と山口常務取締役=同社提供

    山崎乗務社員(左)と山口常務取締役=同社提供

  • 風が吹くとドラムを叩く小型ロボット

    風が吹くとドラムを叩く小型ロボット

 港北区鳥山町の三和交通株式会社本社営業所(鳥山町480番地)に、JPNタクシーの廃材を再利用した巨大な「新・ロボットのタクシー」が完成し、2月4日から展示が開始された。高さ約2メートル、重さ1トンを超える機体は、単なる展示物ではなく、同社が長年続けてきた「エイプリルフール企画」から生まれたものだ。

 ロボット作りの始まりは、2017年に実施した同社のエイプリルフール企画に遡る。当時、クラウンセダンの廃材で作られた初代「ロボットのタクシー」はSNSやテレビ番組で紹介されるなど反響を呼んだが、経年劣化により解体された。その後、「さらに進化したものを」と新プロジェクトが始動した。

 制作を担ったのは、常務取締役の山口真さんと、横浜営業所の乗務社員で板金塗装職の経験を持つ山崎芳一さんの2人。他にも同社整備工場の職員も参加した。当初は24年4月の公開を予定していたが、吉川永一代表取締役社長から「納得できるクオリティに達していない」と判断され、一度完成間近だった構造をすべて解体し、設計からやり直す決断を下したという。山崎さんは「技術面は昔からの経験でカバーできたが、山口常務のデザインやポーズ案をもとに『作っては壊し』を繰り返し、3体目でようやく完成した。作り直す過程が一番大変だった」と、約2年にわたる試行錯誤を語る。

新たな命吹き込む

 ロボット素材には、現在の主流である「JPNタクシー」の廃材が選ばれた。見どころは、制作チームが最も力を入れたという顔。目などが光る仕様にしており、玩具メーカー「タカラトミー」から「トランスフォーマー」として公認を受けた初代の意匠を継承しつつ、全身のバランスを再設計した。また、手の装飾に100円ショップのDIY用取っ手を使用するなど、身近な材料を活用している。ナンバープレートには同社の無線センター番号(471-6000)を刻印した。

 また、機体の傍らには、山崎さんが制作に行き詰まった際の遊び心から生まれた、風が吹くとドラムを叩く小型ロボットも設置されている。

業界イメージを打破

 同社はこれまでも「心霊スポット巡礼ツアー」や「忍者タクシー」、TikTokでの発信など、枠にとらわれない独自の企画を展開してきた。「"おじさんばかりで堅い"というタクシー業界のイメージを打破し、地域住民や求職者に挑戦できるフィールドであることを伝えたいという思いで色々な企画を考えています」と同社広報の小澤千秋さんは答える。また、来る4月のエイプリルフール企画については「絶賛構想中です」と続けた。

 同ロボットは、本社の敷地内に期間を設けずに常設展示されている。小澤さんは「ぜひ気軽に遊びに来てほしいです。地域のフォトスポットになればうれしいです」と話している。見学の際は、タクシー車両の往来に十分な注意を。

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