都筑区版 掲載号:2012年4月19日号
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WBA世界フェザー級タイトルに挑戦する 木村 章司さん 花形ボクシングジム(池辺町)所属 34歳

拳に人生をかけて

 ○…「ボクシング人生の総決算です」―。20歳でプロデビューした14年目のベテランは、そう言って表情を引き締めた。5月5日、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズホテル特設リングでクリス・ジョン選手(インドネシア・32歳)とのタイトルマッチに挑む。「失うものは何もない。実力をしっかり発揮したい」

 ○…対戦相手は、無敗の戦績を誇る”スーパーチャンピオン”。「テンポも技も、すべてにおいてレベルが高い。そこをどう崩していくか」と常に試合を想定して練習に臨む。メニューは基本に忠実で地道なもの。「365日洗濯物をするようなもんだよ」と家事に例えて笑う。淡々と練習に打ち込みながらも「すごい相手だから、判定では多分勝てない」と、KOでの勝利を頭に描く。

 ○…9人兄弟の末っ子として、北海道の網走で生まれた。マイク・タイソンに憧れ、高校卒業後、19歳で花形ボクシングジムへ。28歳で日本タイトルを手にしたが、防衛に失敗して以来勝ちと負けの繰り返し。決定的だったのは、2010年5月のスーパーバンタム級タイトルマッチ。わずか4ラウンドでKOされ、敗北を喫した。「こんなに屈辱的な試合はない」。一度は引退を考えた。しかし、その後引きずっていたのは、「練習にも気持ちにも、自分に対する甘さがあった」という後悔。「悔いを抱えたまま人生を生きていきたくない」。ボクシングだけに専念することを誓い、気持ちを新たに練習に打ち込んだ。今年1月、フェザー級世界ランカーと対戦。敗北から立ち上がった真の強さで勝利。世界への切符を手にした。

 ○…家では、6歳と4歳の娘の父親。休みの日は公園でブランコに乗せてあげるなど、優しいパパの顔も。「娘に『強いんだよ』って胸張りたい」と照れ笑い。応援してくれる家族やファンの存在が元気の源。パワーと勇気をたくわえ、戦いのゴングを待ちわびている。
 

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