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公開日:2014.04.10

(株)美濃屋あられ横濱波止場
観光みやげの最優秀賞に
ご当地名菓として全国へ

  • 商品を手に笑顔の小森代表取締役

 第26回神奈川県名菓展「菓子コンクール」が行われ、(株)美濃屋あられ(東方町665の3・小森秀一代表取締役)の「横濱波止場」が観光みやげ部門の最優秀賞を受賞した。3月26日には表彰式も行われ、横浜のご当地みやげとして、県の物産展などに出品される。

 同コンクールは県内の魅力ある名菓を発掘するために2年に一度開催されるもの。合計61点の応募があり、同店が観光みやげ部門で受賞したのは初めてのこと。小森代表取締役は「多くの名菓の中から選出されて光栄です。日頃から支えてくれている地域の皆様や従業員にお礼を言いたい」と笑顔を見せた。

 受賞した「横濱波止場」は20年以上前から親しまれている商品「丹尺(たんじゃく)」と「甘辛小角(あまからしょうかく)」をセットにしたもの。横浜のご当地みやげの定番を目指し、開港当時の浮世絵画をかけ紙に使用している。

 「丹尺」は塩の効いた生地とさくさくした食感が特徴で、米本来の風味を生かしたシンプルなもの。「甘辛小角」はあられに醤油と甘蜜、ザラメをコーティングしたもの。この2つの商品は食べ合わせも良く「つい交互に食べ進めてしまう」という声も多いという。

繊細な生地を丁寧に

 横浜発祥の米菓店として創業57年目を迎える同店。これらの商品を開発するまでに試行錯誤を繰り返してきた。あられのさくさくした食感にこだわり、生地の乾燥時間を5分単位で管理する。コーティングが必要な甘辛小角は甘い蜜をまんべんなく塗布しながら、食感を維持するのが難しいという。またザラメを焦がさないように、丁寧に時間をかけて焼き上げていく。小森代表取締役は「餅米の生地は生き物のように繊細。手間をかけて作った商品を横浜発祥のおみやげとして、全国に広く知ってもらえたら」と話している。

 これらの商品は今後、県の物産展などで取り扱われる予定。平日は同店で直売も行っている。詳細は【電話】045・941・2041まで。

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