7月12日に開幕した第96回全国高校野球選手権神奈川大会の決勝戦が30日、横浜スタジアムで行われ、東海大相模が向上を13-0で下し、4年振り9度目の優勝を飾った。都筑区から出場した向上の高橋裕也投手(中川中)や、ベスト4の横浜高校、川口凌選手(川和中)が大会を盛り上げる活躍を見せた。
全国最多の190校が参加した頂上決戦は選手層の厚さを誇る東海大相模が圧勝し、幕を閉じた。
今大会を振り返ると、夏の連覇を懸けた横浜高校など上位進出の常連校のほかに、秋季以来、急成長した向上の存在感が際立った。その快進撃を支えたのがエース高橋(3年)だった。
高橋投手は、中川小、中川中の出身。小学1年から野球を始め、港北リトル、横浜青葉ボーイズに入団。中学から投手一筋で歩んできた。
高橋投手の真骨頂は粘り強い投球だ。崩れそうで崩れない。躍動感のあるフォームから放たれる直球は今大会で最速146キロを記録した。平田隆康監督(40)から「チームの精神的支柱」と評される右腕は、準決勝の相洋戦で156球、決勝でも4回途中からマウンドに上がり、『魂の投球』をみせた。
「最後は勝ちたかった。落ち着いて丁寧に投げようと自分に言い聞かせたが打ちやすい所に球がいってしまった。でもこれが実力」
秋から4大会連続で準Vを果たした向上。その原動力となったエースの夏は歓喜の中で終わりを告げた。
準決で3安打
もう一人、全国制覇の夢を最後まで追いかけたのが横浜高校の川口選手(3年)。昨年夏と今年のセンバツで甲子園の土を踏むも、本来の実力が発揮しきれずリベンジに燃えていた。 川口選手は横浜東金沢シニアの出身。野球漬けの日々を送り、名門の仲間入りをした。同世代の浅間、高濱選手はチームメイトでありながら最大のライバル。川口選手は「2人はスター選手だけど、自分も負けるわけにはいかない」と、自らを奮い立たせてきた。
今大会は3番サード。良くも悪くも、チームの好不調を左右するポジションだ。順調に勝ち進む中、5回戦の立花学園戦では5打席無安打の不調に。しかし、続く準々決勝では本塁打を含む5打数4安打と大暴れ。準決勝で敗退したものの、持ち前の勝負強さで優勝校を相手に4打数3安打とひとり気を吐いた。
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