今年で10周年の節目を迎えた東山田中コミュニティハウスの館長 竹原 和泉さん 青葉区在住 63歳
独自の視点で街づくり
○…小中学校に併設され、地域活動などの拠点として利用されるコミュニティハウス。東山田中コミュニティハウスは10周年を迎え、数々の記念事業を行ってきた。10日に有識者を招いて「地域とともにある学校フォーラム」や、25日には同校の記念式典にも携わる。「節目を迎えたとはいえまだ10年。継続を力に、もっと地域に根ざした場所にしたい」と展望を語る。
〇…2005年の開所以来館長を務める。同所を起点に、地域と学校をつなぐことを目指す「学校支援地域本部」や、県内初の「コミュニティスクール」創立の立役者としても先導してきた。学校支援地域本部の活動では、2006年に東山田の小中学校行事や地域のイベント日程をまとめて紹介するコミュニティカレンダーを先駆けて作成。これは全国的に広まり、今では各地域で発行されている。「学校もコミハウも街を構成する大事な場所。地域の方と協力しながら何かを作り上げることが楽しい」と笑顔を見せる。
〇…大学生で参加したボランティアで地域活動を学び、社会教育の場に興味を持つように。その後は夫の転勤でアメリカとフランスで子育てを経験。そこでの生活が、カレンダーなどの日本にないシステムを導入する大きなヒントになった。帰国後は市教育委員会などにも従事。これまで取り入れた知識やアイデアを発揮し、現在の館長職に就いた。学生時代は小学校教諭を目指していたが、「街全体を見渡せる今の仕事が楽しい」とやりがいを感じている。児童には義務教育では伝えきれない街との関わりを教え続けている。
〇…都筑区制20周年を迎え「先人たちの働きかけで素晴らしい街になった。あとは私たち世代が中身の充実を」とまだまだやりたいことであふれている。これからも東山田では行事が盛りだくさん。館長職に留まらず、イベントの仕掛け人としても街の活性化に貢献していく。
|
<PR>