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都筑区 人物風土記

公開日:2015.06.11

都筑区内の保育施設「りんごの木こどもクラブ」代表で、6月20日に講演を行う
柴田 愛子さん
世田谷区在住 67歳

「ありのままでいい」

 ○…「こどもみらいフェスティバル」が6月13日、14日にセンター北駅前で開催される。その一環として20日に都筑公会堂で行われる子育て講演会の講師を務める。「都筑は教育が盛んだけど、本来子どもは自分で育つもの。お母さんには肩の力を抜いて子育てしてほしい」とにこやかに話す。

 ○…「絵本作家」「保育士」そして保育施設「りんごの木子どもクラブ」の代表。様々な肩書を持ち、多様な形で子どもと関わる。大切にしているのは「子ども一人ひとりがどう育ちたいか」という視点。保育経験などを生かして全国で講演を行い、子育てに悩む母親の支えとなる。講演でいつも話すのは「子どもは今を生きている」ということ。その言葉は自身にも当てはまる。若い頃は気の向くままに仕事を転々とした。「今を正直に生きたい。面白そうと思ったことは何でもやっちゃうの」。やりたいことに迷わず突き進む姿は、子どもだけでなく保護者にも影響を与え、話を聞いた一人は、一度は諦めたカフェを開く夢を叶えた。

 ○…幼い頃は内気で自分の殻に閉じこもっていた。殻を破るきっかけは高校の時の3分間スピーチ。思い切って話したら共感してくれる人がいたことで、自分の本音を話す恐怖心がなくなった。「現代社会でありのままの自分でいるのは難しいかもしれない。でもそれでいいのだと子ども達にも伝えたい」。ありのままの子どもを受け入れる場所を作ろうと始めた「りんごの木」。今では成長した卒園者が就職の相談や結婚の報告に来る「帰る場所」となった。

 ○…行動的な性格は趣味の面でも表れている。30代で登山を始め、海外の山々や雪山にも挑戦した。また、年に一度はシュノーケリングをしに沖縄へ。非日常の景色を楽しんで明日の活力にする。「子育ては大変じゃない、子どもって面白いと気付いてもらえるよう種蒔きをしていきたい」と話し、これからも全国の子を持つ母親を励まし続ける。

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