7月20日、タイトルマッチに臨む大日本プロレス世界ストロングヘビー級王者 関本 大介さん 緑区在住 34歳
球児が描いた夢の階段
○…池辺町に拠点を構える大日本プロレス所属の世界ストロングヘビー級王者。7月20日、両国国技館大会のメーンイベントとして出場し、実力者、岡林裕二選手の挑戦を受ける。「このベルトは手の届くところまでいって取れなかっただけに重みがある。(岡林選手は)最も手ごわい相手のひとり。真っ向勝負してフルスイングでバックスクリーンに運ぶくらいの決着をつける」と豪快に笑う。
○…出身は大阪市。父親の影響で野球を始め、中学、高校と高知県にある名門、明徳義塾で寮生活を送った。「部員が120人もいる学校。自分はいつも4軍で最高2軍まで上がったけどたった1週間しか持たなかった」という。皮肉なことに、野球より熱心に取り組んだのが筋トレだった。腕周り52cm、胸周り135cm、鍛え上げられた肉体はこの時に作り上げられた。球児としては規格外の90kgの巨漢。心の片隅にあったのは小さい頃から抱き続けていた「プロレスラーになりたい」という夢だった。
○…18歳、高校卒業と同時に大日本プロレスの門を叩いた。憧れとは裏腹に、現実の世界はつらく厳しいものだった。毎日、頭をよぎるのは逃げ出すことばかり。「リングに立った自分を常に妄想すること」でなんとか乗り越えてきた。現在は他団体との交流戦でも活躍する大日本のエースに君臨。横浜市内で繰り広げられる商店街プロレスでも一際大きい声援がかけられる。「大日本は商店街プロレスとともに育ってきた。観客との距離が近く、とても温かく迎えてくれる。今年も皆さんにプロレスの醍醐味を伝えたい」と一方ならぬ思い入れを語る。
○…リングを離れれば2児の父親。子どもの送り迎えや学校行事にも参加するイクメンの一面も。「子どもは大好き。ファンとの交流でも戯れるだけでとても癒される」。優しい口調で目じりを下げる。最近はまっている趣味はサバイバルゲームとひとりカラオケ。
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