9月1日付で横浜市都筑スポーツセンターの所長に就任した 藤田 圭介さん 区内在住 43歳
人とのふれあい 第一に
○…大学卒業後から横浜市体育協会に勤めて20年、運動指導員として利用者にトレーニングの仕方などを指導してきた。所長就任は開館10周年の節目。10月18日(日)に行う「スポーツレクリエーションフェスティバル2015」は元五輪バスケ選手を呼ぶなど、例年以上に熱が入る。「イベントを通じて身近にスポーツ施設があることを知ってほしい。今後も新たな仕掛けを考えていく予定」。その瞳はやる気に満ちている。
○…「利用者とのふれあいを大切にしたい」。ある高齢夫婦が記憶に残っている。夫の付き添いで誘われた目の不自由な女性は当初、仕方なく来た様子だった。声をかけるうちに「私でも出来るかな」と介助をつけて体を動かし始め、いつの間にか夫よりも積極的に足を運ぶように。「前より明るくなり、運動を楽しむ姿に嬉しくなった」。所長になり「利用者と接する機会が減って、実はもどかしい」。現場一筋の思いは変わらない。
○…喘息を改善するため、両親がベビースイミングに通わせ始めたのがスポーツとの出会い。青春時代はバスケに熱中。その後、体育教師を目指して進学した日体大ではアメフト部に入部した。全国から猛者が集う中、第一線で活躍できず、さらに肩を骨折するなどの挫折を経験。スポーツの苦楽を味わい、誰かの支えになりたいと思い始めた。教師ではなく社会体育の道に進んだのは「子どもからお年寄りまで多くの人に運動の楽しさを知ってほしいから」。利用者をいつも温かく迎えるが、時に無理な鍛え方をする学生を見ると「つい指摘してしまう」。熱い一面ものぞかせる。
○…「こんな仕事をしているのに、最近運動をしていない。サッカー観戦くらいかな」とはにかむ。緑道や国際プールなど、都筑区内は運動環境が整う場所。「施設内外問わず、運動を楽しんでもらえる機会づくりをしていきたい」。体を動かす楽しさを日々追求していく。
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