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都筑区 人物風土記

公開日:2017.08.17

荏田高校バレーボール部監督でインターハイ出場に3年連続で導いた
齋藤 雅明さん
港北区在住 50歳

社会で役立つ人を育てる

 ○…今夏、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場した荏田高校バレーボール部の監督を務める。都道府県代表の56校を各4チーム14組に分けたグループ戦は勝ち残ったが、決勝トーナメントでは初戦敗退に終わった。「結果はどうあれ、生徒たちが心・技・体の心の部分を養ってもらうことが根幹にある」と指導の方針を語る。

 ○…20代で釜利谷高校のコーチとして、国体・インターハイ・春高の高校バレー全国三冠を経験。その後、監督として初めて指揮した岸根高校を全国大会出場に導いた。赴任して8年目となる荏田高校でも国体1回、インターハイ・春高ともに4回出場の実績をもつ名将だ。全国請負人の名監督を訪ねて、部の門を叩く生徒も多い。高校バレーに携わり30年。「教え子たちがバレーを通して、社会で自分の役割を果たし、貢献できる人間を育成することが最終的な私のミッション」と競技を通じた人間育成に重きを置く。

 ○…港北区小机町生まれ。中学で友人に誘われバレーを始め、港北高校進学後は本格的に競技にのめり込んだ。「相当、監督に絞られた。部活中に水は飲めないし、練習はきつかった」。厳しい練習の甲斐もあり、3年生の時、関東大会に出場した。「真面目にやれば、結果はついてくることを学んだ」。当時は男子バレーの全盛期。川合俊一氏など日本代表選手がテレビで活躍する世界に憧れた。「背は小さかったし選手としてやっていく自信はなかったが、選手を育てることはできるのではないか」と高校教諭の道を目指し、関東学院大学で教員免許を取得した。

 ○…普段は英語教諭として多忙な日々を送りながらも読書は欠かさないという。本のジャンルは多岐にわたるが「指導に生かせることはないか」とやはり頭の中はバレー一色。「夏の悔しい思いをエネルギーに変えて、春高では上位進出を目指したい」。その目はすでに全国の頂点を見据えている。

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