年明け4日(木)に開幕する春の高校バレー(第70回全日本バレーボール高校選手権大会)に、神奈川県第一代表として県立荏田高校男子バレー部が出場する。5年連続5回目。目標の全国制覇に向け、5日(金)の初戦を待つ。
春高バレー県予選会「決勝戦」が11月12日、小田原アリーナで行われ、2年ぶり2回目の優勝を果たし、全国への出場が決まった同部。昨年は春高行きの切符を手にしたものの、県予選決勝で慶応高校に2―0で敗れ、神奈川第二代表としての出場だった。「今年は県優勝し、胸を張って全国の舞台に立ちたかった」と並々ならない思いを齋藤雅明監督(50)は語る。
準決勝で宿敵である川崎市立橘高校を2―0のストレート勝ちで下した時点で春高出場が決定したが、気は緩めなかった。迎えた決勝の県立弥栄高校戦でも第1セットを25―18で奪取。第2セットは接戦となり、15―19と4点リードされた場面もあったが、「フルセットには絶対にさせないという強い思いを貫いた」と部長の井上拓真君(3年)。軸になるエース3人がスパイクを打ち切り、29―27でライバルに競り勝ち、頂点に立った。
人間力育てる名監督
男子バレー部を率いて8年目になる齋藤監督は、20代で釜利谷高校のコーチとして国体・インターハイ・春高と全国三連覇を経験。前任の岸根高校では監督として、チームを全国大会に導いた。荏田でもインターハイ4回、春高4回出場の実績がある。高校バレーに携わり30年。同監督を訪ね同部の門を叩く生徒も多い。井上部長も「もっと強くなりたい。名監督に指導してもらいたい」と三浦市の自宅から片道約2時間かけて登校しているという。 練習だけでなく月1回、荏田南小学校の児童にバレーを教えている同部。互いに交流を図りながら、バレーの魅力を広めている。
齋藤監督は「子どもにバレーの楽しさを伝えることを通して、人を思いやる気持ちや社会に通用する人間力を身に付けてもらいたい」との意図を話す。
目標は全国制覇
現在、大会初戦に向け、最終調整を行う荏田高バレー部の24人。今年の主力メンバーは、平均身長182・5cmの高さを生かした攻撃力と守備力を兼ね備え攻守のバランスが良い。
齋藤監督は「プレーヤーとしては不器用だが、チーム内の連携が取れていて、一体感がある。全国で勝つという高い志をもってほしい」とエールを送る。井上部長は「目標の全国制覇を目指し、3年間の思いを悔いのないよう1球1球、球にぶつけたい」と意気込む。
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