北山田小学校(板倉千鶴校長)の6年生84人が総合の授業の一環で、(株)セブン&アイ・ホールディングスとともに、米粉を使ったパンを開発した。今月23日まで同社が運営するヨークマート港北店(北山田5の17の5)で販売される。
5年生から、社会科の授業を通して「米作りの盛んな地域」について学んでいた同校の児童。田植え体験や食品ロスについて学びながら、「米が余り、農家が困っている」という点に着目し、米を米粉に変えることで多くの人に届けることを目指した。
6年生になると校外にも活動の幅を広げようと、市内の小学校が大手コンビニとコラボパンを開発した事例を参考に、(株)セブン&アイに協力を依頼したところ快く快諾。同社の担当者日塔康浩さんは「食品ロスなどの解決には同社でも力を入れている。一緒に取り組めることは大変良いこと」と話す。昨年11月には同社の伊藤研修センター(港北区)にも足を運び、商品開発の流れやターゲットの設定方法を学んだあと、衛生管理や商品陳列などを体験。その後、児童の要望を元に、プレーンパン、クリームパン、あんぱん、金時豆パンの4種類がサンプルとして用意され、児童が試食をして2種類に絞り込んだ。
こだわりは”もっちり”感
採用となったのは、新潟県産米粉が20%含まれたもっちり米粉プレーンパン(税込86円)とプレーンパンと同じ生地を使用したもっちり米粉クリームパン(税込151円)の2種。児童一番人気のプレーンパンは米粉特有の甘みと、もちもちの食感が特徴のシンプルなテーブルパン。クリームパンは、風味の良いカスタードクリームを使用し、シュークリームのような味わいだという。
販売が開始された今月10日には、児童が店頭販売を実施。店内放送を担当し、おすすめの食べ方などをアナウンスした近藤蒼衣さんは「美味しいパンが完成して嬉しい。みんなに食べてほしい」と話した。同店の大塚正宏店長は「地域と交流できる機会を頂けて光栄。発売前からお問い合わせがあった」と反響も大きいという。ヨークマート港北店で2月23日まで限定販売される。
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