家具作りを通し一流を育てる職人集団「秋山木工」が7月11日にものづくりを体験できる「まちの寺子屋 木風心風堂(中川5の40の29)」をオープンした。彫刻や木工、料理などの教室が開催されている。秋山利輝代表は「これまで続けてこられた感謝をまちのために還元したい」と語る。
秋山木工は皇室御用達の家具や一流ホテル、大手百貨店、有名ブランドの特注家具や什器を手がける木工店。秋山代表は「これまでたくさんの依頼をいただき様々な経験ができた。なにか恩返しができれば」と考え、地域に向けてものづくりを体験できる場所をプロデュース。かつて倉庫だった場所を改装しオープンさせた。「子どもから大人まで楽しめる、変化し続ける場所にしていく」と思いを込めた。
ものづくりへの想い
「木風」は日本の宮大工の技術や伝統を、「心風」は世のため人のために義理人情をもって、という意味が込められている。ここでは日替わりで一流の家具職人による木工教室や仏師による彫刻教室、書家による書道教室、季節の料理教室など手仕事に関する教室が開催され、ものづくりを通じ日本の心に触れることができる。彫刻教室を担当する山下徹さんは、「実際に作業をすることで手仕事のあたたかさを感じてほしい」と話す。彫刻教室では、手彫りで豆皿づくりやお地蔵さんを彫る体験ができる。「無心になって作業できた」「面白かった」と体験者から好評のようだ。これまで地域の人から鳥取、愛知など遠方から訪れる人もいたという。ここでは教室の体験だけでなく、秋山木工の制作した特注家具や工芸品であるブナコ、家具作家の作品などの物販も行われている。「お茶を飲みに来るだけでもいい、この空間を楽しんで」と山下さん。(問)【電話】045・507・3226
自分の才能見つけて
丁稚制度を導入し家具職人の見習いを一流に育てることや、学生に向けた職業体験プログラムなど、人材育成にも力を入れている秋山代表。「みんなに才能がある。それをまだ発見できていないだけ」という考えのもと、「まちの寺子屋」として自分が気づいていない才能を発見できる場を提供していく。7月23日(木)午前10時から同店で看板の文字彫り体験が行われる(参加無料)。「家具職人に教わりながらものづくりを体験できる、ぜひ来てください」と山下さん。詳細はwww.kofushinpudo.com/
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