11月に演奏会を開催する都筑区三曲協会会長の 新保 真佐江さん 早渕在住 61歳
地域に根差し和楽器奏で
○…「お客様に入っていただけるのは2年ぶりでとても楽しみ」と演奏会に向け気持ちを高めている。コロナ禍を機にネットの動画配信にも挑戦。会員が作曲した曲に都筑区の映像を重ねた動画の作成や、演奏を録音し英語の字幕を付けた動画配信を行った。「停止していた時間も無駄ではなかった。いろんな人が和楽器に触れ、目に留まるきっかけになれば」
○…箏、三味線、尺八で合奏を行う三曲会の中で箏を担当し、今年1月に会長に就任。「現在の会員は15人程だからもっと仲間を増やしていきたい」と意気込む。地域に根差すをモットーに学校でのボランティア活動なども行う。「子どもの知っている曲を演奏すると目をキラキラとさせて『やってみたい』って。その姿を見るとガッツポーズが出ますね」とニコリ。
○…東京都出身。中学、高校と卓球部の部長や体育委員会の委員長など「楽しいことをやりたい」となんでも挑戦した。箏との出会いは高校生の時。母親が箏を演奏していたことから「あなたもやりなさいよ」と勧められた。「ピアノをやっていたので3本指しか使わない箏が意外と簡単に演奏できて。周りに褒められて楽しくなっていました」。就職後も演奏を続け、大使館から海外公演を依頼されるほど。数年前には1年間、音大へ入学し、邦楽について学びを深めた。
○…邦楽人口の減少に「伝統楽器がなくなってしまうのでは」と危惧することも。流行りの曲や音楽家とのコラボなどこれからも挑戦を続け和楽器の音を響かせ続ける。11月の演奏会では同会の会員が都筑区を思い作曲した2曲を初めて観客の前で演奏。「情景が思い浮かぶような曲、都筑っていい所だなって思ってもらえれば」と微笑む。
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