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公開日:2022.03.10

荏田南地区
コロナ禍でも思い出を
地元有志らが花火大会

  • 大迫力のナイアガラに見入る子どもたち

  • 荏田南の空を彩る花火(提供写真)

 コロナ禍で学校の活動が制限される中、卒業していく子どもたちに少しでも思い出を残してあげようと、住民の有志らでつくる「荏田南行事検討委員会」が5日、荏田南小学校と荏田南中学校で「卒業おめでとう演奏会&花火大会」を開いた。地域からの心温まるプレゼントに子どもたちは心を弾ませていた。



「どうせね」の声に地域が動く



 同委員会は、荏田南連合自治会のほか、地元の青少年指導員やスポーツ推進委員、荏田南地区社会福祉協議会、荏田南小学校PTA、連合子ども会のメンバーらで構成される。



 同委員会によると、このコロナ禍で荏田南連合自治会主催の「荏田南夏祭り」や「集まれ夏キャン!」のイベントが相次いで中止になった経緯があるという。また両校の学校行事も中止や変更が相次いだ。



 「修学旅行が中止になったと聞いて子どもたちからは『どうして?』ではなく、ほとんどが『どうせね』という反応だったと聞いた。子どもたちにこんな言葉を言わせてはいけないと思った」と話すのは、同委員会の会長で荏田南連合自治会の横手美枝子会長。



 そこでメンバーらが子どもたちに「何か心に残る思い出をプレゼントしたい」と考え、「2021年度卒業おめでとう演奏会&花火大会」を企画。荏田南小学校の6年生と荏田南中学校の3年生を招待した。



「特別な体験」「地域の人に感謝」



 当日は約300人が参加。まん延防止等重点措置が延長されたため、残念ながら荏田南中学校吹奏楽部の演奏会は中止となったが、荏田南小学校和太鼓クラブの演奏や影絵劇団かかし座の公演は計画通り開かれた。



 イベントのクライマックスを飾る花火大会では1号玉などの打ち上げ花火のほか、「ありがとう」と書かれた文字花火やワイヤーに吊るされた仕掛け花火「ナイアガラ」も登場した。あまりの迫力に子どもたちが後退りしたり、歓声をあげたりする場面もあった。



 荏田南小学校の6年生児童たちは「すごく楽しかった。ありがとうございます」「すごく思い出になる。地域の人たちに感謝したい」「特別な体験ができてよかった」「花火は怖かったけど楽しかった」などと声を弾ませていた。



 横手会長は「夏祭りもできなかった中でこういう企画を地域のみんなで考えた。きょうのことが心に残ってくれたら嬉しい。工夫すれば、できるっていうことを実感した。これからもできることを開催していきたい」と話した。

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