川和町の横浜市認定歴史的建造物「中山恒三郎家」が11月26日・27日に一般公開された。2日間にわたって682人が来場し、江戸時代に栄えた豪商の暮らしを通じて川和町の歴史に触れた。
中山恒三郎家は江戸時代から酒類や荒物雑貨などの商売を手掛け、栄えてきた。明治時代には醤油の醸造、煙草や塩の販売も行い、製糸業などの家業を広げてきた。また明治時代末には1500種の菊を栽培し、自宅に作った菊園「松林圃」では観菊会を開き、皇族や各界の著名人らが訪れたとされる。
数少ない一般公開の機会とあって子どもからシニア世代まで幅広い世代が訪れ、メモやカメラを手に熱心に資料を見入っていた。
ガイド役を務めた地域史研究家の相澤雅雄さんは「自分の住む地域の歴史に目を向けてほしい。地元の歴史を知って誇りを持ってもらうことがまちづくりにつながる。歴史に則ったものの考え、見方ができる機会になるといい」と話した。
6代目当主の中山健さんは「多くの方に喜んでいただくことができてよかった。昔の縁を大切に思っていた方にも来ていただき、保存してきた意義を実感してもらえたのでは」と話した。
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