藤沢 教育
公開日:2025.12.26
湘南台中2年檜森悠杜さん
発芽しないのはなぜか
湘南台中学校2年の檜森悠杜さんは、「発芽抑制物質の種子に与える影響」についての研究成果を発表した。一昨年に努力賞、昨年に優秀賞を受賞した檜森さん。以前からのテーマをさらに深堀りし、今年は神奈川新聞社賞を受賞し、3年連続の快挙を達成。「全体で1人しかもらえない賞。まさか自分がもらえるなんて」と喜びを語った。
昨年は、トマトなどナス科の種子の周りにあるゼリー状の物質「子室組織」について研究。そこに含まれる発芽抑制成分が他のナス科の野菜にも影響を与えることを突き止めた。
今年は、キュウリなどの野菜に含まれ種子の発根を抑制するホルモン「アブシジン酸」が発根を抑制する様子について実験で確かめた。
実験では、種子をキュウリ、リンゴ、スイカをすりおろした汁と水に入れ、種子をつける方法や実をすりおろす部位などの条件を変えながら発根までの経過を比較。昨年の実験での経験を生かし、発芽までの期間が短いホワイトクローバーを種子として使用するなど工夫を凝らした。
また「結果を分かりやすくまとめることにも苦労した」と檜森さん。それでも「昨年までの疑問点を調べられて良かった。他の種子でもまた調べたい」と意欲を見せている。
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