横浜市主任児童委員連絡会の代表を務める 木村 博子さん 川和町在住 59歳
輪をつなぎ、和を広げる
○…児童福祉に関する支援を専門的に担当する主任児童委員。昨年12月に市の代表に就任し、約500人の委員を束ねる。今期で活動18年目。「出会った時に0歳だった子が18歳に。成長していく姿を見られるのは役得みたいなもの」と微笑む。目下の課題は「子どもの不登校」。コロナ禍で貧困や親の精神疾患など様々な要因が重なった結果、地域でもこの問題が顕著にみられるという。子どもが孤立しないための仕組みづくりや、各団体との連携を進めていく考えだ。
○…NPO法人りんぐりんくの理事長として仲町台、北山田、川和の3カ所で「親と子のつどいの広場」を運営する。また都筑親子科学クラブの会長も務め、川和小学校でのキッズクラブの立ち上げ、療育センター内でのきょうだい児保育など、子どもたちのために邁進する毎日。「お母さんたちの強さや明るさにいつも勇気づけられています」
○…八王子市出身。学生時代はファッションの専門学校でデザインを学んだ。結婚を機に約30年前に移住した川和の地は「地元を思い出してどこか懐かしかった」と振り返る一方で、子育て中は孤独を感じることも少なくなかった。そんな自身を支えてくれたのが学校や地域で出会った母親たち。「子育ては一人ではなかなか難しい。困ったら声をあげて。助けてくれる人は必ずいる」
○…柔らかな笑顔と、ぴんと伸びた背筋が印象的。10年ほど前からジムに通いダンスを習得。その甲斐あってか「体も心も健康そのもの。得意なのはヒップホップかな」とにっこり。これまで自身が見守ってきた母親たちが、今ではボランティアとして活動をサポートしてくれる心強い仲間になった。子育ての輪は着実に広がっている。
|
|
|
|
|
|