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都筑区 人物風土記

公開日:2023.06.29

多年にわたり環境美化、啓発活動を行い、6月に環境大臣賞を受賞した。
河村 京子さん
荏田東在住 71歳

主婦目線でごみを減量

 ○…24年以上、都筑区内でごみを減らすなど地域の環境美化に努めてきた。特に力を入れたのが、啓発活動。6年前までは、区内の保育園や小学校に出向き、寸劇を通しての啓発を10年以上、多い時には週に3回ほど行っていた。「セリフを覚えるのは大変だったけど、子どもたちが喜んでくれるのが嬉しかったんです」。近年では訪日したJICAのアフリカ視察団へ、「ヨコハマ3R夢」の取り組みを伝えるなど、環境美化の意識を海外にも広めている。

 ○…活動の源は世の中への恩返しの心から。カラスに荒らされたごみ置き場の掃除を行っていたところ、地域の人の目に留まり横浜市の実施していた「さわやかママ」への推薦を受けた。ごみの削減や分別を呼び掛けるこの活動でも、主婦ならではの視点を生かして尽力した。その後は市から委嘱され環境事業推進委員にも。「委員の熱心な先輩たちに触発されて、より意欲的に美化活動を行うようになりました」と話す。

 ○…自宅でもごみを減らす努力は怠らない。家庭で出た生ごみは土壌混合法により、土に混ぜて自然に返る肥料として、トマト、きゅうりなどを育てる家庭菜園に利用する。「さつまいもが獲れると孫が喜ぶんです」と微笑む。ごみを減らし、地域をきれいにする取り組みで、身近な笑顔も育んでいるようだ。

 ○…今までの活動を振り返り「協力してくれた人たちがいたから続けてこれました」と謙虚な姿勢は崩さない。10年を節目に休止した寸劇も「できることなら再開したい」とまだまだやる気をにじませる。夢は都筑区内から出るごみを、分別化を通して、さらに減らすこと。啓発活動を続け「ごみを減量することで街をもっときれいにできたら」と話した。

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