折本小学校(古屋澄人校長)の3年3組の児童が12月18日、10月に地元の民話を紙芝居で紹介してくれた大橋明美さんと三宅早苗さんを招き、影絵を披露した。
大橋さんと三宅さんは5年前に、折本町の堂ヶ坂にある早苗地蔵を題材にした紙芝居を制作し、区内を中心に上演していた。今年10月、同小から依頼され久しぶりに早苗地蔵の紙芝居を上演。児童はお礼として、影絵を作って感謝を伝えた。
物語は児童が先生と一緒にまち探検をしている場面から始まる。探検の途中で早苗地蔵に出会い、児童は「どうして地蔵がつくられたのか」を知るため、昔の折本町にタイムスリップする。かつて稲作地帯だった折本町は干ばつに見舞われることが多かったため、山を削り水を引くため2人の村人が立ち上がったこと、村人も協力し始めたが大雨で土砂崩れが発生し、12人が命を落としたこと、その後娘が遺志を継ぎ用水路を完成させたことなど、舞台となった時代を影絵で表現した。
鑑賞した大橋さんは「みんなで歌ってくれた雨が降る場面はミュージカルみたいですごくよかった」と感想を話した。三宅さんは「まさか影絵にしてくれるとは思わなかった。伝えていってほしいという気持ちが伝わった。本当にありがとう」と涙ぐんだ。
古屋校長は「民話を通して街の歴史を学ぶ中で、(児童には)いい街だなと愛着を持ってもらえれば」と振り返った。
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