絵本を積んだキャンピングカー「オレンジボーイ」が6月14日(土)、センター南駅前「砂の広場」で開かれる「こどもみらいフェスティバル」でラストランを迎える。絵本は、7月14日(月)に都筑ふれあいの丘駅近くにオープン予定のブックカフェ「ふれあいの木」に移される予定だ。
オレンジボーイは、「走らせよう!つづきブックカフェ実行委員会(江幡千代子代表)」が、「忙しい子育てママやその子ども、図書館に足を運ぶのが難しい高齢者にも本を読んでもらえたら」と2019年4月から運行を開始。現在は、絵本を中心に雑誌や写真集などを積み、県内各所のイベントでブックカフェを開いている。
「絵本の魅力届けたい」
江幡代表は「絵本好きだった」という孫の梨紗さんを病気で亡くした後、「天国の梨紗が喜んでくれれば」と自宅を改装し、絵本の図書館「ふわり文庫」を開館。ふわり文庫での活動を続ける中で「絵本を車に積んで移動すれば、より多くの人に魅力を届けられる」と移動図書館の運行を検討。これに賛同した、本好きの市民8人で実行委員会を結成した。
車は、小田原市の有限会社川田製作所(川田俊介代表取締役)が、子どもたちが車内で工場体験できるように改装したキャンピングカーを同社の厚意で借用。車体のカラーリングから「オレンジボーイ」と名付けた。車の改装費やスタッフの人件費、本の調達資金などはクラウドファンディングで募った。「はじめは『必要な時だけ』と、その都度レンタルしていた車は気付けば常駐」(江幡代表)に。川田製作所の新規事業や実行委員の高齢化などを理由に車の返却を決断。今回、ラストランを迎えることになった。
ハッピーエンドに
江幡さんは、これまでの活動を振り返り、「川田代表をはじめ、多くの人に支えられて活動を続けてきた。困ったことが起きても必ずハッピーエンドを迎えられた」と謝意を述べた。「ラストラン当日もハッピーエンドにしたい」と意気込む。雨天時はイベント自体中止となるが、オレンジボーイは区内を周回する予定。イベント終了後、車内に積まれた絵本は「ふれあいの木」へ搬入され、新たな場所で「物語の続き」が紡がれる。
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