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都筑区 社会

公開日:2026.01.08

差別に抗い、未来を見通す
BH(ボッシュホール)でフォーラム

  • 登壇する和田さん(右、左端が石橋さん、中央が太田さん)

 戦後80年に合わせ、「暮らし」「未来」「平和」について考える市民フォーラムが12月15日、ボッシュホールのリハーサル室で開催された。主催は同フォーラム実行委員会。

「その先」にある戦争

 フォーラムには、2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協の事務局次長を務める和田征子さん、湘南合同法律事務所の弁護士、太田啓子さん、神奈川新聞記者の石橋学さんの3人がコメンテーターとして登壇。それぞれの立場で講演を行った。

 核兵器廃絶を訴える和田さん、ジェンダー格差などの課題について紹介する太田さん、排外主義に対してメディアの立場でファクトチェックを続ける石橋さん。それぞれの立場で講演した3人から共通して出てきたのは「差別」や「分断」といった言葉。「被爆者はずっと偏見と差別に苛まれてきた」(和田さん)、「差別の先に戦争がある」(石橋さん)など、現代社会の危うさをそれぞれの体感を通し、赤裸々な言葉で語った。

 定員を超える120人が来場したフォーラムでは、3人の講演を聞いた上で会場から、自分の考えやさらに聞いてみたい事などの発言を募った。会場からは、気候変動対策や原発の再稼働、高い支持率を維持する新政権についての自論や質問などが多数上がった。

「真実」と「意思疎通」

 会場からの声を受け、主催者からラストスピーチを求められた3人。

 和田さんは「核兵器廃絶は実現できる。『戦争をしない』と約束することこそが抑止力。被爆者は平均年齢86歳。(被爆を)知っていても、経験していても言葉にできない人が多くなりつつある。若い人たちと言葉でつながり、点を線に、線を面に拡げていきたい」と抱負を語った。

 太田さんは「差別する人は、自身の方が『被害者』と思っている人が多いため、地道にファクト(真実)を積み上げ、声を上げていく必要がある。差別に対する危機感を共有するには、コミュニケーションが必要。ジェンダー問題はマジョリティ(男性)が動くことで変わるので、日本は伸びしろがあると思っている」と将来の変化に期待を込めた。

 最後に石橋さんが選挙演説でのヘイトスピーチなどに触れ、「差別のハードルが下がっていると感じる。メディアは差別『する側』と『される側』の間に立つのではなく、ファクトを明示し、差別『する側』を批判して止めさせる。そのために正しい情報を発信していかなければ」とメディアとしての役割を語った。3人のメッセージに、会場からは大きな拍手が巻き起こっていた。

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