二俣川商栄会の会長に新しく就任した 坂本 栄さん 柏町在住 50歳
商いに「元気」取り戻す
○…3月、14年間務めた会長から新しくバトンを引き継いだ。「まだまだ、これから」と慎重に構えながらも「不景気もあって元気がなくなっているのが今の商店街。若い世代の参加も呼びかけながら、元気が出るような活動ができれば」と前を向く。発足間もない約50年前から、事業所は商栄会に加入する。歴史ある集まりには、昔からの顔なじみがそろっている。
○…二俣川で生まれ、学び育った。父が創業した(株)坂本興業で20年以上にわたり、公共事業の工事現場に携わった。3年前(平成20年度)にはあまたの現場の中から管理能力を高く評価され、現場監督として横浜市の「優良工事技術者表彰」を受けたことも。「思い出深い仕事のひとつ」と嬉しそうに微笑む。「現場監督の仕事は、常に確認の繰り返し。近隣住民や行政とのコミュニケーションも不可欠だった」。従業員の安全確保も含め、神経を張りつめる仕事だった。
○…数年前に、グループ会社の坂本祭典へ。今はマネジャーとして県内各地の斎場を飛び回る毎日だ。細部に気を配り、完璧な手配が求められる葬儀では現場監督の腕が生かされている。新たな職務に就き人生観も変わった。「人の死と対面し、命の重みをよりいっそう感じるようになった。遺族の方々は平常心ではない。家族の気持ちになって送ってあげたい」。自分も大切な家族を持つ身。葬儀の場を重ねるほど、思いは強くなる。
○…サービス業に携わる立場から、不景気を肌で感じる毎日だという。「日本経済が元気にならないと若い世代がかわいそう。そのためにも今、頑張らねば」と繰り返す。高校生の娘を持つからこそ、案じる将来。今も一緒に食事へ出かける仲良し家族だ。毎日の日課は、苗字にちなんで名付けた10歳になるダックスフンドの愛犬「竜馬」との朝の散歩。「生まれたころから離れなくて、寝るときも一緒」。目尻を下げながら、ほっとした表情を見せた。
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