旭区役所が実施した旭区民意識調査アンケートの結果が10月12日に発表され、区民の8割以上が「旭区に住み続けたい」と考えていることがわかった。旭区に愛着を持つ区民は多いが、アンケートでは交通の便の悪さや公共施設を求める声なども上がった。
旭区ではまちづくりを進める上での基礎調査として、5年ぶりに旭区民意識調査を実施。7月13日から8月1日にかけて区内在住の20歳以上の男女3000人を対象に調査したところ、1622件(回収率54・1%)の回答が集まった。
設問は「住み心地」や「生活意識」、区が重点施策とする「防災意識」や「高齢者や子どもとの関わり」など5分野38項目。定住意向の問いでは、横浜市民が67%(2011年度市民意識調査)だったのに対し、旭区では「今住んでいる地域に住み続けたい」「旭区内の他の地域に住みたい」を合わせて81・2%と約8割の区民に定住意向があることがわかった(表参照)。その理由として、区の住みやすい点に「緑(公園)が多い」「買い物がしやすい」「交通の便がよい」などが上げられた。
区内の緑被率は、市平均29・8%に対し36%(09年現在)。また、公園の数は194ヵ所で市内4位、面積にすると市内2位を誇る(10年3月31日現在)。区は「帷子川でアユの遡上が発見されたことや、区内でホタルが見られることもあり、自然の豊かさを肌で感じてもらえているのでは」と話す。
地域独自の問題も
住みにくい理由を問う設問では「交通の便が悪い」「買い物がしにくい」などが上位に上がり、満足している区民がいる一方、不便に感じている区民が少なくないこともわかった。
旭区では現在、四季美台地区のコミュニティバス実証運行を来春に向けて調整している。同地区は狭い道路や坂道が多いことから、長年コミュニティバスが求められてきた。旭中央地区連合町内会の内田恒夫会長は「交通機関が全くなく、病院や買い物に行くのも不便。もっと地域をサポートしてほしい」と話す。区は「まずは四季美台での運行を成功させたい。バスによりきめ細やかな対応ができれば、買い物のサポートにもなるのでは」と期待を込める。
公共施設を求める声もある。現在、区内には地区センター6ヵ所、地域ケアプラザ10ヵ所、コミュニティハウス7ヵ所があるが、二俣川地区にはこうした公共施設がない。二俣川地区連合自治会の内田恒作会長は「サークル活動などが地域の施設でできないのが残念。今は万騎が原地域ケアプラザを利用しているが、できればもう少し近くに施設ができれば」と訴える。
現段階で建設予定はないが、地域から強い要望があることから区では整備を働きかけたいとしている。
結果は旭区サイト(http://www.city.yokohama.lg.jp/asahi)でも閲覧可。
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