若葉台第一自治会の会長として在職30年表彰を受けた 皆川 猛文さん 若葉台在住 82歳
「人のために」歩んだ30年
○…若葉台第一自治会の3代目会長に就任したのが1985年。以来30年、先頭に立ち、自治会を仲間とともに牽引してきた。その功績が称えられ、今回、区内最長となる「在職30年」の市長表彰を受賞。「私がくれって言ったわけじゃない」と辛口のコメントを残す。だが、「自治会活動や会長をやることは苦じゃない。何かを人のためにやることに喜びを感じるし、周りから感謝されるのは嬉しい」と、笑みがこぼれる。
○…79年の分譲開始と同時に若葉台に居を構えた。自治会活動に携わるきっかけは、後の2代目会長にバス停でたまたま声をかけられたこと。「頼まれたら断れない」と、自治会発足前から活動に参加。会長就任後も、高齢者で組織する自治会活動協力会やシニア福祉部を立ち上げたほか、自治会の会報「わかば」を自ら編集し、毎月発行するなど精力的に活動する。「常にニーズに合ったものをやっていかなければならない。やらないかんなと思ったらすぐやるよ」。快活な口調は全く年齢を感じさせない。
○…「炭坑の街」として栄えた福岡県田川市の出身。海外に憧れ、23歳から17年間、外航船の通信士として世界中を回った。「色々な港に降りて、その土地の人と触れ合った。英語圏ならコミュニケーションは取れるしね」。平均で約50日、長い時は1年を超える航海の日々。一日帰宅し、すぐに出発することもざらにあったという。「だから、子どもとの会話がなかった。一番の弱みはそこ。今も引きずっている」。思わず弱音が口をつく。
○…定年後に会社を立ち上げ、今も現役。自衛官相手に無線の講師を務めることも。自治会活動にも全力投球で、多忙な日々を過ごす。それでも、「気持ちは変わらない。でも体がついてこないことがある」と、ふいに本音がこぼれる。「自治会の活動が盛んなのも、みんなが協力してくれるから。本当にありがたい」。感謝があふれた。
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