第31回かながわ音楽コンクールのユースピアノ部門本選が4月26日に県立音楽堂=西区=で行われた(主催・同コンクール運営委員会、神奈川新聞社)。予選、本選を勝ち抜いた43人が出場し、万騎が原の佐藤希一君(9)が小学校低学年の部で最優秀賞を受賞。さらに大賞・準大賞に次ぐ、高い評価を受けた演奏者に贈られるヤマハ賞にも輝いた。
ユースピアノ部門には幼児・小・中・高校生800人が参加し、本選では43人が課題曲を演奏した。佐藤君は今回のような大規模なコンクールは初出場ながら、W受賞を達成。「上手な人がたくさんいたから驚いた。でも賞がとれてうれしい。受賞式はすごく緊張した」と笑顔を見せた。
準本選・本選で選んだ課題曲はスピンドラーの「ソナチネ ハ長調Op.157-4終楽章」。本番では場面変化の表現などにも意識しながら、「明るく元気なイメージで弾けた」と振り返る。佐藤君が通うピアノ教室の漆間純子さんによると、予選前の時点では不安な点もあったというが、練習を重ねるうちに曲への理解度を深めていったという。漆間さんは「本番ではとてもよく弾けていた。真面目で努力家な性格。今後も表現の幅を広げてほしい」と期待を寄せる。
「ピアノの音が好き」
幼児期からテレビ番組に合わせて歌うなど音楽に親しんでいたことから、2歳からエレクトーンのグループレッスンに通い始めた佐藤君。コンサートで聞くピアノの音に魅了され、小学1年生から現在のピアノ教室へ。母親の清乃さんは「ピアノを弾くことが大好きで、ずっと弾いている。練習と思っていないよう」と話す。
現在は7月に控える発表会に向けて、日々練習に励む。中には妹の衣理名(えりな)ちゃん(6)との連弾もあり、アドバイスをするなどお兄ちゃんらしい一面も。
ピアノの魅力を「曲が弾けるようになる達成感もあるし、何よりピアノの音が好き。いろんな作曲家の曲を弾きたい」と目を輝かせながら語る佐藤君。将来の夢は「音楽の先生。小さい子に音楽の楽しさを伝えたい」。未来に向けた夢を抱きながら、ピアノとともに歩んでいく。
|
<PR>
旭区・瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|