左近山地区で、左近山団地内を走行する「左近山おでかけワゴン」の試行運転が本日9月7日から開始する。高齢者の移動支援を行おうと、昨年から1年をかけて計画してきた。運営はNPO法人「オールさこんやま」(林重克理事長)が中心的に担い、地域全体で進めていく。
左近山おでかけワゴンの乗車定員はドライバー、添乗員を除き6人。団地内に18カ所の停留所があり、路線バスでは回りきれないところまでカバーする。試行運転期間中は毎週木曜日に運行で、午前9時台から午後2時台までに6便が走る。乗車は無料。来年度からは本格運行を目指しており、会費制の導入を予定している。
団地の階段昇降や起伏の多い道などの理由から、高齢者の閉じこもりが課題とされていた同地区。そのような状況を知った、NPO法人「たすけあいあさひ」(牧野洋子理事長)は、デイサービスの閉鎖に伴い使わなくなった車両を、地域のために活用してほしいと左近山地域ケアプラザに提供した。牧野理事長は「車をきっかけに、地域の人が支え合って生活する仕組みづくりをしてもらえれば」と話す。
同ケアプラザはオールさこんやま、あんさんぶるカフェ、左近山地区社会福祉協議会、UR都市機構、旭区社会福祉協議会、旭区役所に声掛けし、車両の活用方法を検討。昨年9月に「左近山移動支援プロジェクト」を立ち上げ、1年かけて運行ルートや運営体制などを検討してきた。
運行を担うのは、地域住民によるボランティアスタッフ。現在はドライバー3人、添乗員4人が集まっているが、まだ足りていない状況だという。オールさこんやまの林理事長は「ボランティアが増えれば便数を増やすこともできる。利用者とともに、ボランティアももっと増えてほしい」と思いを語る。ボランティアに参加する増田恵子さんは「自分も年をとってから、こういったものがあればいいなと思って参加した。たくさんの人に利用してもらいたい」と話した。
ルート表は同ケアプラザやほっとさこんやま、いなげや左近山店などで入手可能。左近山おでかけワゴンに関する問い合わせは、同ケアプラザ【電話】045・353・1121へ。
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