--がんセンターの特徴はどのような点ですか。
「病院の名前が示す通り、がんの専門病院です。地域の中核病院の先頭に立ち、がんの診療に取り組んでいます。ほかの病院にはない高度な医療も提供しています。象徴的なのは重粒子線治療施設『i─ROCK』。昨年度は271人が治療を受けており、今年度は500人を目標としています」
--がんセンターが旭区にできた経緯や歩みは。
「この周辺はもともと県の土地で、そこに成人病センターが発足したのが1963年。病院が再編され、86年にがんセンターとなりました。その後、2007年には、都道府県がん診療連携拠点病院になり、県のがん医療をリードしていくというミッションが与えられました。また、新たな時代の治療として、ゲノム医療に取り組んでいます。今年4月には、がんゲノム診療センターを設置。がんゲノム医療の拠点病院の指定を受けるため、取り組みを進めています」
--テレビドラマの撮影で使用されることが多いですが、きっかけは。
「13年に新築・移転した際、ドラマの制作会社から依頼がありました。当時、私は副院長だったのですが、こういう依頼は受けた方がいいと進言したのです。院内の活気になるし、病院を知ってもらうきっかけになるので。今では年間10本。これまでに50本ぐらいは撮影に使われています」
--新時代に向け、がん医療のこれからは。
「超高齢化に対処していくこと。今、5年ごとに策定する、次期中期計画をまとめています。各診療科の部長に『100歳の初発のがん患者さんをどのように診療するのか』『医療においてAIをどのように考えているのか』の2つのテーマで意見書を作ってもらっています。そして、将来のがん医療を踏まえ、今後の中期計画に反映していきたいと考えています」
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