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横須賀・三浦 トップニュース教育

公開日:2026.02.13

海洋科学高校
柑橘香るヒラメ初出荷
手作り餌で高めた付加価値

  • 湘南ゴールドが爽やかに香るヒラメ

    湘南ゴールドが爽やかに香るヒラメ

  • 「ヒラメチーム」の生徒

    「ヒラメチーム」の生徒

 横須賀市長坂にある県立海洋科学高校の生徒たちが、柑橘を飼料に混ぜ込んだ爽やかな風味の「湘南ゴールドヒラメ」を養殖した。横浜市内の飲食店に出荷され、2月下旬から提供される見込みだ。

 養殖に取り組んだのは、部活動「水産クラブ」の「ヒラメチーム」に所属する生徒13人。活動テーマは、生物環境科の実習として卵からヒラメを育てるなか、体色異常で白化したり、目が通常と逆の右側に寄るなど、一定数生まれる放流に適さない個体を有効活用すること。柑橘の香りで付加価値を高めたヒラメの生産に、2年前から取り組んできた。

 苦労したのは、手作業で行う餌づくり。ミキサーにかけた生のイワシに、活動1年目は三浦初声高校の農業クラブから提供された摘果みかんの実と皮を混ぜ込んだ。餌がばらけると水が汚れるため、水槽の底にいるヒラメに届くまで固形を維持できる硬さになるよう試行錯誤を重ねた。

 ヒラメが食用に適したサイズに育つまで約9カ月。通常は市販の配合飼料を与え、コストがかかる手作りの餌は出荷直前に限定した。これに伴いヒラメの身に柑橘の香りが付くまでに必要な期間を調べる実験を行い、3週間で十分であることが判明したという。

材料変更で肉厚に

 試験生産を終えて迎えた2年目の目標は「出荷」。炭水化物よりタンパク質の方が吸収しやすい魚の性質をいかし、餌の材料を「パン粉」から「魚粉」に変更した結果、わずかながら肉厚になった。JAかながわ全農から無償で提供を受けた県産の柑橘「湘南ゴールド」を活用し、「神奈川の名産品」づくりも意識した。

 水揚げ後の処理にもこだわり、神経締めやパック詰め、寄生虫対策の冷凍処理まですべての行程を生徒たちが手掛けた。市場の反応を探るべく横須賀市内の鮮魚店などにサンプルを配布し、出荷に向けた価格設定について意見も求めた。

 こうした努力の甲斐があり、買い手が横浜市の「貝・刺身専門店しらはら金港町店」に決定。テスト的に客へ提供したところ、「白身魚は苦手だけど、香りが爽やかで食べやすい」という声が聞かれるなど、評判は上々だった。同クラブでリーダーを務める鈴木太一さん(2年)は、「出荷まで育てられた達成感でいっぱい。おいしく食べてもらえたら嬉しい」と話した。

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