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公開日:2021.05.27
相模鉄道
ホームドア、区内駅に順次
今年度は希望ヶ丘・鶴ヶ峰
相模鉄道(株)=西区=は駅ホームの安全性を確保するため、今年度新たに旭区内の希望ヶ丘駅と鶴ヶ峰駅を含む7駅にホームドアを順次設置すると発表した。こうした安全・安定輸送確保事業のほか、新型車両「21000系」の導入や海老名駅舎建て替えなど、鉄道事業に対して157億円の設備投資を行う。
鉄道各社におけるホームドア設置の動きは、2016年8月に視覚障害のある男性が東京都内の地下鉄駅ホームから転落し死亡した事故が起きたことに端を発する。これを契機に、国土交通省は20年度末までに1日の平均乗降人員が10万人を超える駅にホームドアを設ける目標を示し、市内各駅でも設置が進んでいる。相模鉄道では17年秋に、22年度までにすべての駅にホームドアを設置する計画を発表。主要駅や駅設備の更新工事を行う場所から整備が進められてきた。
今年度、旭区内の希望ヶ丘駅と鶴ヶ峰駅のほか、西谷駅、かしわ台駅、瀬谷駅、相模大塚駅、さがみ野駅の7駅でホームドアが設置される予定。西谷駅では5月23日から上りホームで運用が始まっており、6月6日からは下りホームでも稼働する方針だという。希望ヶ丘駅と鶴ヶ峰駅の具体的な設置時期は現時点では決まっていない。
同社はこのほかの今年度事業として、新型車両「21000系」4編成の導入を決定。これは22年度下期に開業が予定される東急目黒線直通用の車両で、前年度までに導入した東急東横線直通用の「20000系」とともに、相鉄線と東急線の相互直通運転で活用されていく。
転落・接触事故に有効
区内で最初にホームドアが取り付けられた二俣川駅では、今年1月末に1・2番線下りホーム(海老名・湘南台方面)、2月末に3・4番線上りホーム(横浜方面)で運用を開始。横浜駅、羽沢横浜国大駅に次ぐ3駅目の実施だった。
相鉄グループの広報によると、「ホームドアの設置は乗降客からおおむね好評を得ており、乗務員からもホーム進入・進出時の安全性が向上したことでより安心して乗務できるという声が上がっている。ホームにおける転落事故や接触事故防止に大変有効」と話す。
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