横浜市教育委員会は5月27日、旭北中学校と上白根中学校を2023年4月に統合する方針を決めた。統合後の学校名は「上白根北中学校」となり、校舎は現在の旭北中学校を使用する。今後、市立学校条例改正案を市会に提出し、承認されると正式決定となる。
上白根中は学区内の大規模団地の少子化などに伴い、現在、一般学級数が4学級(111人)で、市内で最も生徒数が少ない。そのため、同校の規模適正化に向け、隣接する旭北中学校(449人)との間で19年10月、地域住民や保護者などからなる検討部会を設置。20年12月まで様々な課題の調査や審議を重ねてきた。
7回にわたった検討部会では、教育環境の維持・向上を図るため2校を統合、両校の歴史を引き継いで新しい学校の歴史を築いていくことが望ましいとされた。統合時期は23年4月、校舎は現在の旭北中を使用することとした。統合後の通学区域は両校の区域で、緑区三保町の一部に設定されている特別調整通学区域の生徒も統合校への通学を選択できる。
新たな学校名は両校の生徒や通学区域内の住民、上白根小、四季の森小、白根小の児童から募り、509件の応募があった。その中から部会委員が「上白根北」「旭上白根」「四季の森」「旭の森」「白根台」の5候補に絞り、委員による投票を実施。両校の名前を残したい声が多く、半数以上を得た「上白根北」に決まった。
検討部会は今年3月、これらをまとめた意見書を横浜市学校規模適正化等検討委員会に提出、市教委に答申していた。
新校は15学級に
学校統合は、市が12年に定めた「横浜市立小・中学校の通学区域制度及び学校規模に関する基本方針」に基づき、一般学級数11学級以下の小学校、8学級以下の中学校を解消しようと進めているもの。市では適正な学級規模数を12から24学級としており、統合後の上白根北中学校は、統合時の一般学級数を15学級と見込んでいる。
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