神奈川県立がんセンターの病院長を務める 金森 平和(へいわ)さん 港南区在住 64歳
県民に最良の医療を
○…「がん患者の専門病院として高度の医療、最良の医療を県民にお届けする」と病院長としての思いを口にする。重視しているのはコミュニケーションとホスピタリティ。「医療が高度になっても、結局は人と人とのつながり」。職員間の良い連携が「患者に、より良い医療を提供できることにつながる」
○…生まれは山梨県大月市。高校までを地元で過ごした。「工学部で建築を学ぼうと思っていたんです」。大学進学の際、先に合格していた東京工業大学に進む予定だった。しかし、母の乳がん罹患をきっかけに、急きょ、医学の道を志し弘前大学へ。「行ってみたら、とんでもなく寒いところだった」と笑顔で振り返る。
○…「東北新幹線で遠距離恋愛していた」という、中高の同級生で薬剤師の妻とは大学卒業後すぐに結婚した。社会人の第一歩は、地元山梨の病院。すでに製薬会社で働いていた妻も転職し、同じ病院の薬局に勤めた。その後、学生時代から関心のあった「血液学をやりたい」との思いで、横浜市立大学病院へ。関連病院であるがんセンターで2年勤務し、骨髄移植などを学び「そこで血液がんに目覚めました」
○…趣味は読書と旅行。「学会を含め、14カ国を訪れましたね」。思い出深いのは40歳の頃、妻・娘・息子と行ったハワイ旅行。「お医者さまはいませんか?」。機内でドラマであるような場面に遭遇した。「お礼は航空会社の記念品だったかな」。サプライズは帰路に。空港に着くと「ファーストクラスが用意されていて、子どもたちに『お父さんすごい』って言われてね」と懐かしむ。今はコロナ禍で様々な制限があるが、「コロナ以前の平穏な生活」を願いこれからも医療の現場をけん引する。
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