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公開日:2022.02.10

鶴ヶ峰駅付近連続立体交差事業
22年度下期に着工へ
完成予定は11年後

  • 事業区間内の「開かずの踏切」の一つ、鶴ヶ峰2号踏切

 相鉄線「西谷駅―二俣川駅間」の踏切を無くし交通渋滞解消を目指す「相模鉄道本線(鶴ヶ峰駅付近)連続立体交差事業」。横浜市は昨年実施した都市計画審議会を経てこのほど、同事業を都市計画決定した。市は今後、関係機関との調整を進め、2022年度下半期に工事着手、33年度の完成を目指す。

 同事業は、交通渋滞などの問題を抱える市内5区間の候補の中から「星川駅―天王町駅間」の次に行う事業区間として、2016年3月に選定された。「西谷駅―二俣川駅間」には鶴ヶ峰そばの鶴ヶ峰2号踏切など、ピーク時に1時間あたり40分以上遮断している「開かずの踏切」が5カ所ある。この5カ所を含め、同区間の10カ所の踏切を無くすことで、渋滞の解消や歩行者の安全性向上、消防車や救急車の通行の妨げの解消などが実現する。事業延長は約3・24Km(うち地下式約2・13Km)。線路や鶴ヶ峰駅は地下化される。

 市は事業化に向けこれまで、都市計画と環境影響評価(環境アセスメント)の手続きを進めてきた。着工予定は2022年度下半期。事業期間は33年度までが想定されている。

再開発に向け動きも

 同事業に合わせた、鶴ヶ峰駅北口のまちづくりの進展も期待されている。同駅北口周辺には市営住宅跡地など大きな未利用地があるほか、「開かずの踏切」などによる慢性的な渋滞や鉄道による南北分断などが問題となっている。課題解決に向け市と鶴ヶ峰駅北口地区再開発協議会(安藤公一理事長)は、将来のまちづくりに向けた構想を策定し、協議を重ねている。

 「鶴ヶ峰は区役所があり、多くの人が訪れる街。災害時に避難できる駅前広場の整備や歩きやすいバリアフリーの歩道など、年代やジェンダー問わず、人に優しく賑わいの絶えない街にしたい。今は新型コロナの影響で、会議が開けていない状況ですが、多くの人たちに鶴ヶ峰の将来像に興味を持っていただければ」と安藤理事長は話す。

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