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公開日:2022.07.21

鶴ヶ峰駅付近連続立体交差事業
33年度完成に向け着手
線路地下化で踏切無くす

  • 電車が通過するたびに、南北の往来の妨げとなる鶴ヶ峰2号踏切

 相鉄線「西谷駅―二俣川駅間」の線路を地下化し、交通渋滞解消を目指す「相模鉄道本線(鶴ヶ峰駅付近)連続立体交差事業」。横浜市はこのほど、同事業が神奈川県から都市計画事業として認可されたことを受け、事業に着手した。着工は2022年度下半期。33年度の完成に向け、一歩前進した。

 同事業は、交通渋滞などの問題を抱える市内5区間の候補の中から「星川駅―天王町駅間」の次に行う事業区間として、2016年3月に選定された。

9カ所が”開かず”

 「西谷駅―二俣川駅間」には現状、鶴ヶ峰そばの鶴ヶ峰2号踏切など、ピーク時に1時間あたり40分以上遮断している「開かずの踏切」が9カ所ある。この9カ所を含め、同区間の10カ所の踏切を無くすことで、交通渋滞の解消や歩行者の安全性向上、消防車や救急車など救急車両の通行の妨げの解消などが実現する。また、今後、計画が予定されている鶴ヶ峰駅北口周辺の再開発など、まちづくりへの寄与が期待されている。

 事業区間は約2・84Km。線路や鶴ヶ峰駅は地下化される。事業主体である市は今後、同事業の協定を結ぶ相模鉄道(株)と協力し、事業を推進していく。

「街の発展に期待」

 朝夕のラッシュ時など、踏切により南北の通行が妨げられる時間が長くなる鶴ヶ峰駅周辺。同事業の進捗について、鶴ヶ峰商店街協同組合の近藤二義理事長は「開かずの踏切がなくなるのは、とてもありがたい。駅の地下化と移動に伴う北口の再開発など、これからの鶴ヶ峰の街の発展に期待しています」と話す。

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