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公開日:2022.09.22
若葉台
3年ぶりに書店が復活
団地で持続性を模索
若葉台団地内の商店街「ショッピングタウンわかば」に8月、書店「BOOK STAND若葉台」がオープンした。3年前に元々あった書店が閉店した同団地。開店して1カ月が経った今、地域住民からは「近くにまた本屋ができて嬉しい」と喜びの声が上がっている。
店主は、若葉台団地在住の三田修平さん。これまで区内を拠点に移動式の本屋を営んでおり、地域住民からの「本屋が欲しい」という声に応えるべく、今回初めて店舗を構えた。次々と町の本屋が消える時代だが「なんとなく手にした本から知らなかった世界を知る。本屋はそういう場所」と語り、「自分の住む街にはやはり欲しいですよね」とはにかむ。その思いを受け、団地を管理する一般財団法人や地域のNPO法人からの支援も決まり、昨年の夏から本格始動。約1年かけて準備が進められてきた。
古本も扱い利益安定図る
書店をオープンするにあたり、大きな課題となったのは、個人経営の”町の本屋”が次々となくなる中、大手やインターネット販売に負けずに持続させること。そこで、同店では利益率の低い新刊とその3倍の利益が出るといわれる古本を同時販売。店内の棚には新刊と古本を分けて並べることはせず、古本にのみシールを貼っている。「古本販売は絶版になった本を取り寄せられメリットも大きい。工夫しながら団地から本屋をなくさないよう、持続可能な経営を模索して、モデルケースになれば」と抱負を語る。
ドリンクスタンドも
同店では、コーヒーやクラフトビールを楽しめるドリンクスタンドが設置されている他、イベントなども企画。同じく8月にオープンした交流活動拠点「Wakka(わっか)」に併設されており、本を買うだけでなく多様な世代との交流場としての期待もかかっている。
三田さんは「若葉台団地に住んでいない人もイベントなどに参加してもらい、団地の魅力に気づいてもらうきっかけになれたら」と話した。
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