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公開日:2023.03.09

横浜市
「相乗りタクシー」需要探る
本宿東部地区で実証実験

  • 地区内の乗降ポイントの一つ

 タクシーを活用した”相乗り”の実証実験が本宿東部地区で行われている。横浜市が取り組む「地域の総合的な移動サービスの確保に向けた検討」事業の一環。市と自治会、タクシー事業者が連携し、3月18日(土)まで実施される。

 横浜市は、バスネットワークの維持や地域内の移動手段を確保するための様々な検討を行っている。今年度は既に「デマンド型交通」(港南区)、「路線バスのワゴン型車両化」(都筑区)、「移動サービス(デマンド型交通)と生活サービスの連携」(青葉区)を行っており、本宿東部地区の「タクシーを活用した相乗り」は4つ目の取り組みとなる。実験には本宿東部自治会、旭区社会福祉協議会、旭区内で運行を行うタクシー事業者の二重交通(株)=瀬谷区=と日本交通横浜(株)=戸塚区=が協力。

鶴ヶ峰駅と地域を結ぶ

 相乗りタクシーの実証実験は、高齢者や子育て世代の昼間の移動の需要への対応や、相乗りしやすい仕組みを作ることで移動が課題となっている人たちの需要を知り、今後の対応を検討するために行われているもの。実験が行われているのは、本宿東部自治会内の一部(約390世帯)。同地区は鶴ヶ峰駅の南西約1・2Kmに位置し、バス便などがなく、鶴ヶ峰駅までに高低差があることなどから選ばれた。

 今回の実験では、同地区内6カ所と鶴ヶ峰駅南口に乗降ポイントを設置。同地区と鶴ヶ峰駅南口間を結ぶ。事前に行われたニーズ調査により、タクシーに乗車できる時間を設定。地区内6カ所発は9時から11時半まで(30分ごとに6回)、鶴ヶ峰駅発は11時から13時半まで(同6回)と15時から16時半まで(同4回)の時間で予約が可能。乗車するためには1時間前までに予約が必要。運賃は事前に定めた料金を、利用者同士が割り勘で支払う。今回の実験では運賃を「900円」に設定。2人利用で「一人450円」、3人利用で「一人300円」となる(今回の実験期間内は検討段階のため、1人利用の場合も「450円」となる)。

 実証実験に向け市は、昨年11月に同地区で体験乗車会とアンケートを実施。現在実施中の実証実験のあと、来年度中に再度、地域への定着と普及を図ることを目的に実験を行う予定だ。「今回は、まず利用者とタクシー事業者双方に”相乗り”を実感していただきたい。そこから、課題と改善点を見つけ、地域で持続できる可能性を模索していきたい」と市都市整備局担当者は話す。実証実験に関する問い合わせは、市都市整備局都市交通課【電話】045・671・4128へ。

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