上白根中学校(室伏健治校長)で3月24日、閉校式が執り行われた。学校規模適正化のため、近隣の旭北中学校と統合され、今年4月から「上白根北中学校」となる同校。生徒や保護者、PTA会長、地域の人らが出席し、52年の歴史に思いを馳せた。
上白根中学校は周辺地域の大規模な宅地造成による人口増加を見込み、1971年に開校。これまでの卒業生は8646人にのぼる。
開校当時344人だった生徒数は83年にピークを迎え、1456人に。翌年には一部が分離し、旭北中が開校した。
その後は少子化や周辺団地の高齢化に伴って減少の一途をたどり、現在は横浜市で最少の全校生徒112人となっていた。統合により、今年4月から旭北中学校の校舎を使用して「上白根北中学校」となる。
式典では校旗・開校宣言が返還され、横浜市歌や校歌の斉唱が行われた。あいさつに立った室伏校長は「52年の歴史に幕を閉じることは大変残念。4月からは新校で、上白根中で培った力や自信、誇りをもって生徒たちには大きく成長してほしい」などと思いを語った。また、生徒の清水愛来さん(2年)は「閉校になる寂しさ、不安、新校への楽しみなど複雑な思いだが、親戚も通った中学校に通えてよかった。上白根中の良さを新校でも伝えていき、新しい伝統を創っていきたい」と話し、青木遼翔さん(同)は「母校がなくなってしまうのは寂しいが、新校名に『上白根』と入っているのは嬉しい」と語った。
記念マンホールを設置
同校では閉校にあたり「足跡と学校があった証を残したい」との思いから、同校教諭と同校PTAなどが生徒たちと協力し記念マンホールを設置。
開校日や閉校日、校章などが刻まれたデザインは同校教務主任の加藤達也さんが担当した。上川井町の舗装会社「サン建設(株)」などの協力もあり、3月17日に西門そば体育館横の歩道へ設置された。同社の頭山俊男さんは「生徒たちにとって一生の思い出になってくれたら嬉しい」と話し、生徒会会長の渕上裕矢さんは「上白根のまちで忘れられない学校になってくれたら嬉しい」と語った。
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