旭区・瀬谷区 トップニュース教育
公開日:2023.06.29
横浜商大高珠算部
団体の部で全国切符
快挙に「喜び」より「驚き」
神奈川県商業教育研究会が主催する「第70回珠算競技大会」で、横浜商大高校=白根7の1の1=の珠算部が団体総合競技で優勝。全国大会出場を決めた。
大会は県内の商業高校のうち6校が参加。競技は3人1組で出場。団体と個人の部で争われ、団体の成績は、3人の得点の累積で決まる。
珠算の部は、普通計算30題(10〜12桁の乗算と除算各10題、5〜12桁の数字を10〜20個加減算する見取算10題)と文章形式の応用計算15題の総得点で争う。制限時間が普通計算12分、応用計算15分と短く、時間と正確さが求められる。
同校は部長で3年の江刺楓さん(磯子区在住)、2年の和田唯良さん(都筑区在住)、大矢結菜さん(保土ケ谷区在住)の3人で出場。江刺さんが個人総合で1位、和田唯良さんが3位に入り、総合得点でトップとなり、優勝を決めた。昨年も同大会に出場した経験を持つ江刺さんは「周りの算盤を弾く音が速く、冷静さを失ってしまった。優勝は無理かもと思っていたので驚いた」と振り返った。初出場の和田さんも「もうちょっとできたかな、と思ったので、優勝と聞き、喜びよりも驚きしかなかった」と目を丸くした。種目別の読上算で2位に入った大矢さんは「足を引っ張ってしまいそうで怖かった」と正直な気持ちを吐露した。
初優勝?
同校の珠算部OBで顧問の菅野貴幸教諭(50)によると、団体での全国大会出場は「記憶にない」という。実際に同校に送られた優勝旗、優勝カップには第32回大会以降の優勝校の校名が書かれたリボンが結えられているが、同校の名前はなく、約40年の間では初めてとなる。菅野教諭は「緊張したと思うが、普段の努力が発揮されたのだと思う」と3人の快挙を労った。
全国大会は7月25日(火)に横浜武道館=中区翁町2の9の10=で行われる。江刺さんは「高校生活最後の大会なので後輩2人を引っ張ってやり切りたい」とコメント。和田さんは「小数点とカンマの見間違いなど変なミスをしないように」と気を引き締めた。大矢さんは「足を引っ張らないように頑張りたい」と決意を語った。
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