戻る

旭区・瀬谷区 トップニュース教育

公開日:2023.11.30

本宿中学校
授業で国際理解深める
「将来を考える機会に」

  • 戦禍の映像と共に歌う桑山さん

  • エストニア大使館のインドレク・エリクソン参事官(左端)がお披露目に参加した

 国際理解教育を推進する本宿中学校(熊野一隆校長)で11月21日、国際医療支援活動をする桑山紀彦さんを招き、映像と音楽を通して紛争などの世界の現状を伝える「地球のステージ」が行われた。11月7日にはエストニア大使館を訪れ、同国の学生との交流で作成した壁画の披露も行われた。

「自分事として考える」

 「地球のステージ」では、桑山さんが支援のために足を運んだ、戦争の続いているウクライナやパレスチナ、大地震の被災地であるトルコの実情を説明。それに合わせて、現地をテーマに作った曲を生徒たちに披露した。

 全国各地で27年間、4000回以上に渡って同様の公演を行ってきた桑山さんは「普通に飲食ができる、学校に行けることの幸せを感じてほしい」と生徒らにメッセージを送った。また、「世界での紛争などの実情を見てきて、現地の人の思いも感じ取ってきた。自分にはそれを伝えていく責任がある」と公演の意義を説明した。

 公演を鑑賞した3年生の岡澤さつきさんは「戦争などの出来事は、テレビで見るに留まっていた。今回の公演を通して、他人事ではなく自分事として考えようと思った」と感想を述べた。

学びを発信

 同中学校では、2018年から国際理解教育の一環として、海外の学生とSDGsに関して学びあい、交流を深める取り組みである「アートマイル国際協働学習プロジェクト」に参加している。昨年度はエストニアの学生と交流を行い、学びの中で得た、世界に発信したい想いをこめた壁画を作成。エストニア大使館で披露した。

 プロジェクトに参加した3年生の青木花さんは「日本とエストニアそれぞれの優れている点、課題点を理解することができた。英語を得意になって、もっと詳しい実情を知りたい」と話した。

 同校での国際理解教育に携わり、青年海外協力隊にも参加していた経験のある野口雅史教諭は、今回の公演とプロジェクトについて「生徒たちに世界のことを知ってもらい、考えてほしいという思いで実施している。これからも世界を知る機会を作ることで、日本について再認識して、世界や日本、自分の将来についても考えてほしい」と語った。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

旭区・瀬谷区 トップニュースの新着記事

旭区・瀬谷区 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS