国土交通省はこのほど、花と緑の愛護に顕著な功績があった団体を全国から選出、大臣表彰を行った。旭区からは知的障害のある人などで構成される「もみの木グリーン水辺愛護会」(三枝礼子会長)が受賞した。
国交省が例年この時期に行う「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰。35回目を迎える今年は、全国から97団体を選出した。
地域とのつながり
同愛護会は、地域活動支援センター作業所型「もみの木第1作業所」(市沢町)に通所する知的障害のある人と職員で構成。近隣の神田公園内にある市沢町小川アメニティとその周辺の清掃、除草活動を月1回行っている。同アメニティは鴨やシラサギなどの野生動物も見られるような自然が残っており、住民の憩いの場となっている。
同愛護会が活動を始めたのは1997年。横浜市が神田公園内の清掃ボランティアを募集しており、当時の作業所職員が「利用者とも活動できる」と考えて志願したのがきっかけ。その後27年間清掃を続けてきた。
「市沢地区センターにも活動後の休憩場所を提供してもらったり、公園利用者に手伝ってもらうなど、地域とのつながりができていると思う」と三枝会長は語った。
ボランティア不足
同作業所を運営するNPO法人もみの木は、養護学校の卒業生が活動する場を作ることを目的に、1985年から保土ケ谷区内に作業所を構え活動を開始。1989年には市沢町に作業所を開設し、現在は市沢町と小高町の2カ所で利用者が創作活動や生産活動を行っている。
作業所では職員のほかに地域のボランティアが活動をサポート。5月24日に行われた清掃にも、市沢町在住の武藤幸子さん(68)が参加した。武藤さんは「6年半ほど作業所でボランティアを続けている。清掃を始めて、普段から意識するようになった」と話す。
しかし、ボランティアの人数減少や高齢化が課題となっているという。三枝会長は「ボランティアがいないと活動が成り立たない。清掃を続けていくためにも、より多くの人に手伝ってもらえたら」と呼びかける。
![]() 「いつもよりゴミが落ちていた」と三枝代表(右下)
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