来年1月に開館40年を迎える瀬谷図書館(室谷洋一館長)が、節目に合わせた新たな取り組みの第一弾として、休日朗読会を11月10日(日)に開く。平日に来館しづらい大人などを対象とした試みで、同館では幅広い世代の利用を促したい考えだ。
同館は1985年1月17日、市内9番目の図書館として瀬谷区本郷で開館。公会堂や地区センターと複合していない独立館としては、横浜市図書館(現・中央図書館)に続く2例目だった。2023年度の年間入館者は14万人を超えている。
長年重点的に取り組んできたことの一つが、子どもたちが本に親しめる環境づくりだ。「はじめてシリーズ」と題して、0〜3歳向けの絵本や、年長から小学校低学年向けの物語を揃えた本棚を設けている。正月、ひな祭り、クリスマスといった年中行事や季節に合わせた絵本もコーナー化。0〜3歳児と保護者対象の「ひよこのおはなし会」も定期的に行う。
あらゆる世代の利用促す
大人の来館を促す一手となる休日朗読会。高校生以上(先着20人/事前申込制)が対象で、10日午後1時30分から2時40分まで行われる。現代小説から紙芝居まで幅広いジャンルを手がける「ソフィアの森朗読塾」の塾生ボランティアが、「めぐりびな」(重松清)や「狐の嫁入り」(池波正太郎)を披露する。
同館では今後も40周年の行事を企画。1月には「GREEN×EXPO 2027」に向けて園芸をテーマにしたワークショップと展示を、2月には大人向け朗読劇などを予定する。
室谷館長は「ボランティアや学校などさまざまな方々の協力を得ながら、多くの人が本に親しめるよう取り組んでいきたい」と意欲を見せている。朗読会の申し込みは同館【電話】045・301・7911。
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