旭区役所は11月18日、妊産婦や障害者、高齢者、けが人など歩行が困難、または移動の際に配慮が必要な人を対象とした「優先駐車区画」を同区総合庁舎に設置した。横浜市内の区役所では初めてであり、地域住民の生活を支える施設として、一層利用しやすくなることが期待される。
制度開始受け
横浜市では、車いす使用者をはじめとした歩行困難な人が駐車場を利用しやすくなることを目的として、対象者に利用証を交付し、「車いす使用者用駐車区画」などに駐車しやすくする「パーキング・パーミット制度」を7月から導入していた。11月からは県全体に制度が拡大された。
これは、同区画などに駐車する際にルームミラーなどに掲げることで、利用対象者ではあるが外見だけでは分かりにくい障害者などが安心して利用できるようになるという。
同制度の導入にあたって市は、「優先駐車区画」の設置を推進する方針を表明していた。「車いす使用者用駐車区画」ほどの幅は必要とせず、施設の出入り口付近に設けられるという。
旭区役所の担当者は「公共施設として率先したいという考えがあった」と語る。設置場所は区役所の地下入口の目の前。「これを機に、安心安全に手続きで来所できるようになれば」と担当者は期待する。
スペース確保が課題
その上で横浜市健康福祉局の担当者は、「駐車場のスペースが限られているほか、一般利用者の区画を転換した場合、利用待ちが新たに発生しうる」と課題を説明する。旭区役所では公用車の駐車スペースを転用したが、他のケースでの導入へのハードルになりうる。
現状、横浜市の区役所での順次導入を進めているが、西区役所ではスペースの関係から設置できないという。「市営の駐車場も含めて、可能な場所から整備していく」と市の担当者は話す。
同制度や優先駐車区画に関する問合せは市福祉保健課【電話】045・671・2443。
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