瀬谷区で今年2月から、乳幼児預かりなど保育施設の相談を受ける「保育コンシェルジュ」が配置されている。横浜市の待機児童対策の一環で、空きがある保育所や一時預かりの提案など、ニーズに合った保育サービスを紹介。区は「仕事と育児の両立を目指す人の手助けになれば」と話す。
保育コンシェルジュは、横浜市が今年度から始めた事業で、乳幼児の預け場所などの相談を受ける専門職を各区に1人設けるもの。各区が公募で選んだ委嘱員を配置する。瀬谷区は鶴見区、泉区とともに、他区に先駆けて今年2月から事業を展開している。
主な仕事は、区内の保育園や幼稚園、子育て支援サービスなどの情報収集と、乳幼児の預け先の相談に応じ、個人個人に合ったサービスを紹介することだ。
瀬谷区こども家庭支援課によると、「相談は課の窓口でも受けているが、保育園の相談となると、保育園の情報の紹介だけで終わっていた」というが、保育コンシェルジュは「それぞれのニーズや状況に合わせて、保育園の入所や一時預かり、事業所の広場など、総合的に区内の情報を提案できる」という。
瀬谷区で保育コンシェルジュを務めるのは箱木文子さん。箱木さんは以前保育園や幼稚園に勤めており「出産を機に退職し、復職する時預け場所を探すのが大変だった」という自身の経験から応募を決めた。
4月初旬は、4月1日から市立保育園に入所できなかった家庭約70件に電話し、ニーズを聞き取り個別に提案。箱木さんは「中には入所に漏れてしまったために仕事を辞めてしまった人もいて、ショックだった。保育園通園以外のサービスを知らない人が多かった」という。相談を受けてすぐ入所手続きや保育園見学など行動に移す人も多く、「相談をきっかけに次につながり、子育てと仕事を両立できる人が1人でも増えたら。子どもの預け場所に悩むことがないよう、提案していきたい」と話す。
同課は「保育コンシェルジュは親の立場になって相談を聞いてくれる。今後仕事と子育てを両立したい人の手助けをしていけたら」と話している。
保育コンシェルジュの相談は、平日午前9時から午後4時まで。区役所こども家庭支援課の窓口か、同課【電話】367・5760へ。
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