3年前、神奈川189チームの頂点に立ち、甲子園初出場を果たした横浜隼人高校=阿久和南。攻め続ける野球「攻めハヤト」に惹かれて硬式野球部の門をたたいた、優勝当時に中学3年生だった野球部員たちが、最上級生として最後の夏に挑む。
全国高校野球神奈川大会第1シードの横浜隼人は、15日に保土ヶ谷・神奈川新聞スタジアムで開幕戦を迎える。「全員が地道に役割を全うしてくれている。飛び抜けた存在がいない、組織力のチームという意味で3年前と似ている」と水谷哲也監督(47)。「一戦ずつ戦っていくのみ。春にやってきたことを続けていくのみ」。県制覇で周囲からの注目度が上がっても、特別な気負いはない。
4、5月の県春季大会は7試合中6試合で逆転勝ち。慶應や横浜商大、東海大相模、横浜など強豪校を次々に下し、初の春・神奈川制覇を遂げた。関東初戦では群馬・前橋商を6―3で破り、3回目の関東で初勝利。続く埼玉栄戦は先手を取られ、1―3と惜敗した。
「『まだ夏がある』という気持ちの春だから逆転できたが、夏のプレッシャーは甘くない。選手起用・交代で流れをつかみ、いかに主導権を握れるかがカギ」(水谷監督)。春の決勝、横浜戦では1点を追う5回、守備型の捕手・相原貴俊君(18・3年)に好打の島田英二君(16・2年)を代打に送り、この回、同点に。その後も2安打と活躍し、流れを引き寄せた。
役割重視で一丸に
投手陣は小柄ながら最速140キロ近い直球を持つ左のエース、左澤優君(17・3年)を中心に、特徴の異なる4投手が試合ごとに先発とリリーフ、抑えを担う。「春の優勝を気負わず、1試合ずつ全力でいく」と左澤君。主将の北原享弥(たかや)君(18)は「3年前の甲子園出場を見て、ここで野球をやりたくて3年間続けてきた。春は投手陣に頑張ってもらったので、夏は打ち勝っていく試合をしたい」と意気込みを語る。
部員130人のうち128人が神奈川県、残りが町田市という地元選手中心の横浜隼人。「日本一を狙うなら、野球の取り組み方が日本一でなければ。誰にでもできる全力疾走、カバーリング、声出しの3つを、誰にも負けないようにやる」。就任から21年。水谷監督が掲げてきた哲学を胸に、ハマのタテジマ軍団が2度目の甲子園を目指す。
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