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瀬谷区版 公開:2013年6月27日 エリアトップへ

相鉄沿線少年野球連盟 市区の垣根越え30年 課題は野球人口の減少

社会

公開:2013年6月27日

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連盟の坂井会長(上)と川口理事長
連盟の坂井会長(上)と川口理事長

 瀬谷区や旭区、大和市などの少年野球チームが加盟する相鉄沿線少年野球連盟(坂井学会長)が設立30周年を迎えた。「子ども達によりよい環境でプレーを」と、市区の垣根を越えて発足した同連盟。6月19日に横浜市内のホテルで記念祝賀会を開催した。

 連盟には横浜だけでなく、相鉄線沿線の大和、海老名、綾瀬などの約110チームが所属。1984年から毎年大会を開催しており、瀬谷レッドホープス(瀬谷区)の杉山清治監督は、「子ども達は仲間との交流を楽しみにしている」と話すなど、多地区の野球少年が集う貴重な場となっている。

 坂井会長は会の冒頭、「区や市を越えて開催される大会は珍しい。会長も私で3代目となり、重みがある」と話した。

 組織の発足は、現在同連盟で理事長を務める川口忠人氏が、野球少年により良い環境下でプレーを楽しんでもらいたいと82 年に発案した。区や市の垣根をとりはらった大規模の大会で、かつ大所帯でも低予算で移動できる交通手段を考慮した結果、沿線チームが集う大会を思い付いたという。

 川口氏から相談を受けた当時相模鉄道(株)の総務課長だった渋谷慎一郎氏は、自身も地元の茅ヶ崎市で少年野球の指導者を務めていたこともあって趣旨に賛同。同社グラウンドを無償で提供したほか、電車内に連盟のポスターを掲出するなど運営を支援した。大会では、「子ども達が喜ぶように」と決勝リーグ進出の8チーム全選手にメダルを贈呈。プレゼンターを沿線の駅長に制服姿で務めさせるなど、連盟の活動を支えてきた。

 また、かつてプレーした少年達が現在は役員や監督として運営を手伝うなど、協力体制も築いた。前会長の佐藤謙一郎氏は、「子ども達が怪我をしないよう、雪が舞うなか夜通しでグラウンドに砂をまいたり、むしろをひいていた」と話し、「見返りを期待しない一生懸命な姿を目にし、日本も捨てたものでないと感じた」と振り返る。

 一方、近年は野球人口の減少もあり、今年の大会に出場したのは全体の約7割。選手不足に悩むチームも多い。川口氏は「野球の魅力はチームワーク。若い世代へバトンをつないでほしい」と話していた。

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