学生団体「ＮＬＡ」の主催で、中高生が自分の主張を表現する「ナキワラ！２０１３」の県大会が８月24日に関内ホールで開かれた。瀬谷高「ＱｏＮ」が音楽部門で代表に選ばれ、南関東地区大会に駒を進めた。

　瀬谷高校フォークソング部に所属する２年生、山口嵐君（ギター）、上林研太君（ギター）、辰巳優作君（ベース）、渡辺洋平君（ドラム）、犬童一憲君（ボーカル）の５人組で構成された「Ｑｕｅｓｔｉｏｎ　ｏｗｎ　Ｎａｍｅ」（通称ＱｏＮ）。昼休みに校内中庭でのライブ開催や地域の祭りに参加するなど、精力的に活動している。

　イベントを主催する「ＮＬＡ」は各都道府県で活動する中高生主体の団体。県の実行委員長を務める同校の先輩に誘われたことが参加のきっかけだ。このような大会は初めてだが、「普段から人前で演奏しているので緊張はしなかった」とメンバーは口をそろえて話す。月に一度ライブハウスで大学生などと同じステージに立つ。「演奏はもちろん、ＭＣやお客さんをどう楽しませるかなど学ぶことばかり」と、意識の高さがうかがえる。

　当日は10分の持ち時間でオリジナルの楽曲２曲を演奏。のりやすい「狼少年」と壮大な自然がテーマの「Ｅｎｄｌｅｓｓ　Ｌｉｆｅ」を披露し、会場を沸かせた。「ジャンプの合図をしたら全員で跳びはねてくれ、今までで一番盛り上がった」と、５人とも納得の出来。ライブハウスでの経験が形になって表れた。

　今月初めにはスタジオを借りてレコーディングも。披露した２曲に加え１番ロックで激しく、ヘッドバンドが特徴な「Ｆｅｅｌ　Ｆｅａｒ　Ｆａｒｅｗｅｌｌ」を入れたオリジナル全３曲のＣＤを作成。「ＱｏＮをもっと広めたい。大会やライブハウスに参加して力をつけ、いずれはこのメンバーでプロになれれば」とリーダーの山口君は意気込む。同バンドは29日の南関東地区選考会に進み、12月に名古屋で行われる全国大会を目指す。