瀬谷警察署(佐藤政宏署長)は10月5日、管内の2014年の振り込め詐欺被害状況を発表した。発生件数は21件、被害額は約9037万円。昨年同時期と比べ被害額は下回ったが件数は4件増加している。
県内の振り込め詐欺被害は1192件、被害額約35億3690万円(10月5日現在)。瀬谷署管内ではオレオレ詐欺が17件(未遂2件)で8700万円、還付金詐欺が4件で337万1015円発生している。昨年の同時期に比べ被害額が約2745万円減少しているものの、件数は4件増加。また、オレオレ詐欺の被害額が昨年の約2倍になっている。同署では高齢者を対象に講話を頻繁に実施するなど注意喚起している。
同署生活安全課によると手口の大半は、息子や甥を名乗る者から「電車にお金が入った鞄を忘れた。お金を立て替えて欲しい」という内容。最近は金融機関の声掛け運動が強化されていることから、現金を直接手渡しするケースが増えているという。
4行に感謝状
同署では、振り込め詐欺を未然に防止した管内の金融機関4行に先月、感謝状を手渡した。神奈川銀行瀬谷支店の小林純子さんは6月10日「リフォーム代金300万円を引き出したい」と訪れた70代の女性に応対。話を聞くと「長男から仕事の鞄を無くした、現金と携帯が入っていたと電話があった」の内容だったので警察へ通報した。横浜瀬谷南郵便局では7月8日「甥の仕事上ミスに対する補てんのため300万円引き出したい」と訪れた70代女性に応対。甥に電話したところ詐欺と判明した。三井住友銀行三ツ境支店では7月28日「息子の仕事費用300万円を引き出したい」と訪れた80代女性に応対。息子に電話し、詐欺と判明、警察へ通報した。8月22日には「息子の投資損失の補てん費用400万円を引き出したい」と訪れた70代男性に応対。詐欺が疑われたため警察へ通報した。ゆうちょ銀行瀬谷支店の鈴木彩香さんは9月11日「孫のために655万円引き出したい」と窓口を訪れた80代男性と70代女性に応対。「孫から小切手の入った仕事の鞄を無くしたと言われた」の内容だったので警察へ通報、被害を未然に防いだ。佐藤署長は「わかっていても騙されてしまうのがオレオレ詐欺です。地域住民の方々の協力を仰ぎながら一人でも被害を減らせるよう取り組みを強化していく」と話した。
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