プロ野球の「2014年新人選手選択会議(ドラフト会議)」が10月23日、都内で行われ、南台出身の松本裕樹投手(盛岡大学附属高校3年)が福岡ソフトバンクホークスから1位指名された。松本投手は入団に向け、球団側と交渉を進めている。
松本投手は中学時代、瀬谷区の少年硬式野球チーム「瀬谷ボーイズ」に所属し、盛大附高進学後も投打で活躍。”大谷2世”と呼ばれプロの注目を集め、岩手県代表として出場した今夏の甲子園は3回戦で敗退するも、優勝候補の東海大相模を破るなど活躍を見せた。
ドラフト会議当日、瀬谷ボーイズ会長花上喜代志さんの事務所には、母の末江さんや杉山千春監督をはじめ、同チームの選手や関係者ら約70人が集まり、テレビの向こうを見つめた。
「待っている間も気が気じゃなくて、発表の順番が最後でずっと緊張していました」と末江さん。前日も携帯で松本投手とやり取りしていたといい、「いつも通り、そっけない返事でした」と笑った。
ソフトバンクから1位で指名されると、事務所内には歓声と拍手が響き、杉山監督は「鳥肌が立った。1位というのは凄いこと。ずっとプロを目標にやってきたが、あの子の夢が現実になった」と目に涙を滲ませて感慨深そうに語った。花上会長も「瀬谷区出身で1位指名された人は初めて。誇りになる存在」と喜んだ。
仕事のため一人で中継を見ていたという父の浩さんは、「こんな体験はなかなか出来ない」と話し、「電話でおめでとうと言ったら、裕樹らしく『あぁ』と無愛想で。九州まで車で応援に行くよと言ったら笑っていました」と笑顔を見せた。
松本投手のほか、瀬谷ボーイズ出身の伊東亮大選手(桐光学園高―武蔵大―日本製紙石巻)が楽天に7位で指名された。
隼人・宗選手が2位指名
横浜隼人高校の宗佑磨選手が、オリックス・バッファローズから2位で指名された。当日、同校の食堂には野球部や運動部の生徒約250人が集合。2位指名が分かると、大きな拍手と歓声に包まれ、笑顔で応じる宗選手の姿が見られた。
ギニア出身の父を持つ宗選手は玉縄中=鎌倉市=の軟式野球部を経て隼人高に入学。1年秋からレギュラーに定着し、今夏の県予選では膝の怪我を抱えながらもベスト4入りに貢献した。身長181cm・体重78kgの恵まれた体と、50m5秒8という高い身体能力で注目を集めていた。
鈴木紀代子校長、水谷哲也監督、母のミカさんが同席した会見では「自分は中学が軟式なので、同じような野球少年の目標になれれば。いろいろな人に恩返しできる選手、活躍できる選手になって社会貢献がしたい」と抱負を語った。さらに「隼人の校訓である『必要で信頼される人となる』をしっかりやっていきたい」と母校への思いを口にした。
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