障害のある人の生活訓練、仲間作り、相談支援など障害者支援を目的とした活動を続ける「特定非営利活動法人でっかいそら」(飯田誠理事長)=本社・瀬谷区瀬谷=が今年6月で10周年を迎えた。6月22日には市内ホテルで記念式典が開かれ、多くの関係者らがお祝いに掛け付けた。
「でっかいそら」は2005年6月29日、「障害者やその家族の選択肢を広げたい」と職員3人で設立。翌年10月、余暇活動支援事業所おひさまを瀬谷に開所した。開所時の利用登録者は4人。「でも、不思議と不安はなかった」と飯田さんは当時を振り返る。同施設は翌年4月に利用登録者が30人を超え、開所3年目には60人になった。11年に本郷に移転、現在では登録利用者125人、1日約50人の子どもたちが施設を利用している。
その後も「あきらめない・投げ出さない・くじけない」の基本理念のもと、職員一丸となり、障害者支援のための活動を続けた。放課後等デイサービス事業所や知的障害者グループホーム、生活介護事業所、地域作業所など10年間で20事業、130人の職員を抱える法人となった。
飯田さんは式典のあいさつで「この10年は土地を耕したようなもの。やっと基礎固めの時期になった」といい、「今後10年は耕した土地に、しっかりとした土台作りをしたい。焦らずゆっくり一歩一歩進んでいきます」と語った。最後に「今後も意思が言える人、言えない人にも、色々なサービスを提供していきたい。いずれは社会福祉法人を目指す」と意気込みを語った。
法人設立時から共に歩んできた施設長の森山良美さんは「さまざまな方のお力をいただいてここまでやってきました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます」と述べた。
式典で来賓として登壇した社会福祉法人誠幸会の鈴木一誠理事長=写真下=は、かつて飯田さんが高齢者福祉の仕事をしていた時の恩師。「飯田さんの法人が設立10年を迎え嬉しい。3つの信念を持ってやってきた飯田さんの智恵と能力に敬意を表します。今後もバイタリティを発揮し更に大きくなって欲しい」と語った。
式典では、神奈川日産自動車株式会社から車椅子4台が記念品として贈呈された=写真上。同社福祉車両課の本庄健明さんは「やっと恩返しができて嬉しいです」と話した。
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