アカアシドゥクラングールの繁殖に成功したことにより、よこはま動物園ズーラシア(村田浩一園長)=旭区上白根町=がこのほど、繁殖賞を受賞した。飼育下の動物で、日本で初めて繁殖に成功した動物園や水族館に授与されるもので、同園では17回目の受賞となった。
繁殖賞は(公社)日本動物園水族館協会が繁殖技術を向上させようと、表彰する賞。同園ではこれまでに、オカピやメガネグマ、ヨーロッパオオライチョウなど17回受賞している。
同種はベトナムやカンボジアなどの熱帯雨林に生息する。ベトナム戦争で使用された枯れ葉剤により大半の生息地を失い数が激減したと言われ、絶滅危惧種(EN)に指定されている。
同園では開園時から国内で唯一、同種の雄2頭を飼育。2012年に繁殖を目的にシンガポールから雌が来園し、翌年3月に国内で39年ぶりとなる繁殖に成功した。赤ちゃんは4月に死亡が確認されたが、同年12月に2回目の繁殖に成功。その後も繁殖は続き、現在は8頭が飼育されている。
同園は「今回の受賞をありがたく感じている。ほかにも希少動物がいるので、後に続けるよう力を入れていきたい」と喜びを語った。
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