横浜市消防訓練センター=戸塚区=で5月17日から19日、市消防救助技術訓練会が行われた。陸上の部・障害突破で出場した下瀬谷消防出張所・特別救助隊第二係が1位を獲得し、県大会出場を決めた。
救助活動に必要な体力や精神力、技術力の向上を図るために行っている救助技術訓練。各消防署から職員が参加し、日頃鍛えた成果を披露する場として実施されている。
下瀬谷特別救助隊は5月18日の障害突破に出場。この種目は5人1組で連携を取りながら行うもので、3mの壁を乗り越え、高所に張ったロープを渡るなど、5つの障害を次々突破していく競技だ。標準所要時間は3分15秒。同隊は1分39秒というタイムで1位を獲得した。指導を行う中本繁一所長は、「標準時間は絶対切れる。ほかのチームも同じくらいの時間を出してくるため、いかに減点がないかがポイントだった」と話す。同隊ではミスをなくすため、訓練中に撮影したビデオを見て細かい動作を確認。互いに指摘し合い、ミスを減らすよう訓練を重ねてきた。
今回出場したメンバーは昨年と同じ顔ぶれ。全員が県大会初出場だ。チームをまとめる赤川武史さんは、「同じメンバーでやれるというのは自信になる」と仲間に信頼を寄せる。日頃の練習は通常業務の合間で行ってきた。「準備が一番大事。本番では力まず自分たちの力を100%出せるよう、大会を意識して一つひとつの訓練を大事にしていきたい」と意気込んだ。
6月15日開催の県大会を通過すると、その先は関東、全国と続く。関東へ出場できるのは、横浜からは1チームのみ。瀬谷では2009年に全国大会出場を経験して以来だ。中本所長は「迅速かつ安全に行うことは、現場にも結び付く」と訓練会の意義に触れながら、「市大会で良い成績を取れたのでこの勢いでいけたら」と話した。
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